鉄竜マンモスアパートと鉄王アパート -昭和50年代八幡西区鉄竜/鉄王 Rev.1.3

【前書き】

北九州市八幡西区にある鉄竜町と鉄王町。経済発展が目覚ましい昭和三十年代、北九州第二の繁華街だった黒崎から南西に3キロほど離れた田んぼが広がる広大な土地を、当時の八幡製鉄が買収。大規模社宅群（穴生社宅）を建設し、鉄を冠するちょっと変わった名前の新しい町がふたつ生まれたのでした。

私は1歳になる前から小学5年までの約10年間を、鉄竜の社宅群の中で暮らしてました。今から四、五十年前のお話しです。

※この記事は2021.1に書いたオリジナルを随時更新しています。

マンモスアパート100棟

僕の自宅から山の神池を抜けた先に建っている巨大な建物で、当日としては全国的にも珍しい10階建ての高層社宅でした。

※地図はgooブログHobashira様より拝借

（穴生社宅創設20周年記念誌）

▼マンモスアパートを少し拡大

新聞にも掲載されたそうで、西日本新聞社のアーカイブに当時のマンモスアパートの写真が掲載されています。

→　西日本新聞HPより当時のマンモスアパート

　　（残念ながらリンク切れ）

自宅からマンモスアパートへの行くには山の神池を抜けるのが最短ルートです。穴生グランドは柵で囲われ、普段は施錠されるので通り抜けできません。

他の記事でも書いたかもしれませんが、幼いころヒトサライが出るから山の神池には子供たちだけで絶対に行ってはいけないと、親から散々脅されてました。

（今でもヒトサライって言うんですかね！？。萩原小学校前の鷹の巣公園も同様に脅されてましたね。昼でも薄汚く、人通りも少ないので当然なんですけどね）

↓当時、池の周りのアチコチに立てられてた看板（2023.8.5追記。昭和44年市政だよりから）

ここは悪魔の池ですwwwww

それでも小3くらいから山の神池は虫取りに行くようになりましたが、いつしか自宅周辺の子供たちの間ではマンモスアパートで飛び降りがあったとか、真偽が怪しいトンデモナイ噂が色々と広まって、山の神池の次はマンモスアパートがすんげぇ恐ろしい場所になってました笑

ちょうど同時期に放映されていたアニメ「未来少年コナン」オープニングで流れる、人類が終焉を迎える瞬間のビル群。僕の中でマンモスアパートは、あのイメージと重なってました……

コレデス笑

大変なことになってます。

そんなこんなで勝手に作り上げられた怖いイメージがあって、友だちも住んでないマンモスアパートには近づく必要もなく、結局引っ越すまであまり近づきませんでした。エントランスのエレベーター前までは行ったけどギャーってなって逃げた記憶とか、人通りも少ない中で周囲を散策しようとして怖くなって帰った記憶とかがうっすら残ってます。本当に怖かったんだと思います。

そういえば未来少年コナン、少し前に再放送されてましたね。今でもコナンのオープニングを観るとマンモスアパートを思い出すという…笑えます。

ここから更に少し時間を遡るんですが、実はこのマンモスアパートに一時期、母の弟が住んでいたそうです。僕は生まれる前なのか幼すぎたのか、その頃の記憶はハッキリしません。

あとから聞いた話ですが、入居時は大浴場があるのみで、途中から改修工事で各戸に風呂場が出来たという、ちょっと信じられないような話を聞きました。しかもまだ大浴場しかないときに、小さなお子様が風呂場で絶対に出してはいけないモノを出してしまい、風呂が使えなくなってざわついたというエピソード付きです。ホントなんでしょーか？

→私がこのブログを書くキッカケを下さったHobashira様のブログ/コメントを拝見しますと、大浴場は銭湯だったそうです。

かなり微妙なんですが、後日マンモスアパートが写り込んだと思われる写真が発見されました。マンモスアパートは鉄竜東端にありましたが、鉄竜西端横にある大池グランドからの写真です。

▼子供会対抗ソフトボール大会の一コマ。グランドから東方向を写してます。背景には大池プール更衣室越しに二丁目42/41棟が写ってます。