新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックに対して、mRNAワクチンが優れた有効性を示しました。しかしながら、急速な開発の裏で課題も顕在化していて、特に、重篤なものを含む比較的強い副反応が大きな課題となりました。今後のCOVID-19に対する度重なるブースター接種や、生涯にわたって数十回接種できるようなより安全性の高いプラットフォームが望まれます。
 ハーバード大学医科大学院、フランス国立衛生医学研究所などで活躍し、RNA研究の第一人者アレクサンドラ・アンリオン・コードは著書にて以下述べています。
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今回のコロナワクチンが、これまでのワクチンとまったく違うのは、mRNA(メッセンジャーRNA)という遺伝子が使われていることだ。
しかし、このmRNAを様々な病気の治療のために人体に活用しようという研究は、これまで20年以上を費やしていながら、まだ臨床試験では成功していなかった分野だ。その技術が今回はじめて製品化され、多くの人々に接種されることとなった。
はたして、そこにリスクはないのだろうか。
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 従来の予防接種と言うものはウイルスを弱らせて病原性をなくしたもの(生ワクチン)とウイルスの一部のたんぱく質を複製したもの(不活化ワクチン)を使用していました。
 これに対してmRNAワクチンは接種した時点では免疫反応は誘導されません。人の細胞内にあるリボソームと言うたんぱく質の製造工場に行ってコロナウイルスのスパイクたんぱく質を作らせます。ここで初めて免疫反応が誘導されます。従来のワクチンとの大きな違いがここにあります。mRNAは製造工場でウイルスのスパイク蛋白質を作らせるための設計図であります。
①作られるウイルス蛋白質は自分の体内にある材料で作られるため厳密な意味では人にとって異物たんぱく質ではありません。
②mRNAはある意味全身の細胞の製造工場にウイルス蛋白質を作らせるため全身の免疫反応が強く引き起こされます。
③未知のウイルスが出現してもそのウイルス蛋白質の遺伝情報がわかればすぐにmRNAを量産することが可能なため従来のワクチンに比べて素早いワクチン開発が可能になりました。
 未知のウイルス⇒ワクチン開発⇒ワクチン接種⇒アレルギー反応などの副反応が起きるリスク⇒内容は未知 ということではないでしょうか。
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ヨハネの黙示録 16
 そこで、第一の天使が神殿から出て行き、鉢を地上にぶちまけました。すると、獣の刻印をして、その像を拝む者全員に、恐ろしい悪性のはれものができました。