週末の都知事選挙であるが、政見放送や選挙公報をみていると、全く当選目的ではない候補が多くいる。自身のYouTube等のアクセス数稼ぎが目的なのかもしれないが、選挙という目的に複数の目的外利用が存在することは、非常な無駄が発生することになる。候補者の掲示板だけでも相当な無駄であり、公共放送の時間は国民の共通財産の無駄使いになる。また、日本の選挙文化の恥を世界に知らしめていることも不利益という無駄の側面である。

人間のもつ、自己顕示欲・認証欲求・自己満足欲というのは、目的性を正確に発揮する場と機会と方法を選択しないと、自由という理念を破壊し、自らの首をしめることにつながると思える。

万能感を得ることができると勘違いさせる、個人的欲望というものは想像以上に恐ろしい力を有していて、危ない世相を招く可能性があり、今後予定されるであろう国政選挙においても注視していきたい。