・選挙という概念が崩れてしまうかのような様相であり、日本政治の狂気、腐りきった状況を反映しているようである。選挙は、戦いであり有権者が投票をもって勝負を決める神聖な意味をもっているものであるが、SNS時代の影響のため、情報戦が中心となりつつあり、個人の宣伝の場として利用する立候補者が増えてきた。要するに、供託金を宣伝費として位置づけけているのである。法律が許す範囲であれば、何をやってもいいという風潮は、モラルと文化の乱れに通じて、かつて誤った歴史の再来とも考えている。

・情報戦であれば、政策中心であれば都政の一層の充実と進化をもたらすものであるが、誹謗中傷ばかりであれば感情論以上のものは生み出さない。都民はじめ、国民に意義ある政策の提示をお願いしたい。小国家なみの予算規模を強調するが、政策内容からみて小国家に失礼である。目的は、都政の発展であるのにもかかわらず、当選することが目的となってしまっていることが、投票意欲を削ぎ、投票率が下がる原因となっている。今回は、5割を切ると予想している。

・有名両候補とも、学歴や国籍疑惑を疑われているが、両候補とも大臣経験者であるからには天皇の認証、任命式を受けているのである。この疑惑が嘘であったならば、国民のみならず天皇を欺いたことになり、単なる国民の感情レベルの怒りだけでは済まないことになる。この疑惑を今回の選挙にて明確化してほしい。