新たな時代を迎えているにあたり、歴史的・時代の方向性として物理学と精神・霊的な統合の必要な時期にきている。

これを体現的に理解するには、包括的な把握能力と感性が必要になる。つまり、自分にとって異質なものと統合するには、意識レベルの向上が必要となる。

簡単にいうと、区別、分断、細分化という近現代的な科化学的思考のブレークスルーが必要ということである。このブレークスルーの具体的感性として、自然界、宇宙を含めた自分との調和がポイントとなる。

この調和を全体性という表現に置き換えるならば、心理学者ユングのいうところの、「人々の無意識内にある全体性の回復の望み」とは、人間の心は、何らかの方法によって全体性へと向かうと理解されていることと合致すると考えられる。

また、日本における具体的事例としては、縄文文化にみられる自然との一体感を体現してきたことともとらえることができる。

世間では気に入らない物事に対して、「差別だ」、「多様性だ」などと批判の表現として掲げて世論を煽っているばかりであり、本質的な平和的解決の方法・示唆はなんら提示されていない。

未来を見据えた、時代の流れのとらえ方、歴史的考察、人類史観、を失った人間は、過去の過ちを繰り返し、人間の精神・霊的な進歩は望むべくもない。