川下り~アラスカ~Togiak River Rev.1
渋沢にある、カヌーショップ川崎 には、同じ会社の課長、スキンヘッドの山田氏がいた。
彼の誘いで、イントラでもある、イラストレータ氏と、3人でアラスカに行くことになった。
大韓航空で、韓国経由でアンカレッジへ。
日本人夫婦が経営する宿に1~2泊し、現地でいろいろ買い込む。
酒(1日4本計算で購入)、
食料、
アウトドアグッズ(安い!)
フィッシングライセンス、
熊撃退スプレー
早朝の国内線で、西南西へ500km 飛行
Dillinghamに到着。
ここからセスナ2機をチャーターし、Togiak Riverの源、Togiak湖をめざす。
経路全景
Tigiak Lake 全景
パイロットに、
「How many bears? (*゚ー゚)ゞ」
と聞くと、
「Too Many! ( ̄ー☆ 」
「まじで~!((゚m゚;)」
フローターで着水し、岸へ荷物を降ろすと、
「Guys, Good luck!☆-( ^-゚)v」
みたいなことを言い残し、飛び立ってしまった。
地の果てみたいな、山上湖に、3人とカヌーが3杯。
俺たち、ホントに、帰れんのか~?
でも、廻りの景色はすばらしい。
湖の背景には、高くないけど、雪をかぶった山。
すでに、高度が高いのだ。
時々
「ドボン」
と音がする。
巨大魚が、背ビレをみせたりしながら、湖を徘徊している。
テントをはって、カヌーを組み立て、軽く水上へ漕ぎ出す。
綺麗だな~。完璧に綺麗なのだ。
なんか、景色が俗世間離れしている。
散策から笑顔で戻ると、なんと、テント前に顔くらいあるおおきな足跡が
あり、なんと深さが5cmくらいある(((( ;°Д°))))
(地面硬いのに。ありえねー、いったい彼は体重何kg?( ゚ ▽ ゚ ;))
と思いつつ、
今夜は死んじゃうかもな(x_x;)
と思った。
湖ぎりぎりにテントを張って、山側にカヌーを壁のように置いた。
夕方、遺書を書いていた(ノ◇≦。)。
遺書が終わったので、今度はBears という本を読み出した。
いろんなデータが書いてある。
走って逃げるのはだめ。
死んだフリもだめな時はだめ。
木に登ってもNG
とか。。
運がいいと助かるが、これをやれば大丈夫という策はないみたい。
こんな本、買っても意味なかった~!ヽ(`Д´)ノ!
夜も更けてきて、湖の東西両側の岸で、狼が大勢鳴き始めた。
「巨大クマもいて、狼もいっぱいいるんじゃ、もうほんとダメかも。。(;°皿°)。」
映画で、狼に囲まれるシーンを思い出す。
夜寝ていると、ほんとうに多くのイキモノがテントのヨコを走ってとおりすぎた。
だからろくろく眠れなかった。
幸運にも朝になり、飯を食おうということに。
熊スプレーを携帯する。
焚き火を起こす。
でも、いつ、クマがでてくるか、わからない。
きっと、巨大熊は自分たちのことを、今、藪の中で見ている。
見られている、強烈な感覚があった。
神経が、研ぎ澄まされていく。
最初は、アセッてオロオロびくびく、落ち着かなかったが、
だんだん、神経研ぎ澄まし全開Modeにも慣れ、それが快感にも感じてくる(☆。☆)。
自分の中の野生がどんどん復活してくるようだ。
ボケボケしてたら、食われて死んでしまう。。。その死ととなり合わせの緊張感が生きてる実感をよびさましてくれる。
あんなに、「生きてる」と感じたことはない。
いつ突然 死が訪れても不思議ではないのに、悲壮かというと、イキイキ、ウキウキしてくる(-_☆)。
人間て不思議だ。
朝食が終わってテントをたたみ、漕ぎ出した。
万年雪の山山、本当にきれいだ。
巨鳥が飛んでいく。
原始の昔から変わらない光景。
半径50kmには、だれも人が住んでいない。
湖を10km漕いだら、川に出た。
川幅が広いけど、流れも速いので、漕ぐのをやめた。゚゚゚゚゚-y(^。^)。o0○
カヌーが後ろ向きになっても気にしない。
ルアーを適当にキャスト
景色を堪能する。
大きな岩魚がどんどん釣れた。
クマは怖いけど、パラダイスだ。
その日は、ある川原で泊まった。
最初、流木をタキギに拾う、火が燃える。
ビール飲み放題。
巨大サクラマスの刺身(絶品)、大岩魚の雑炊(赤身でおいしい)
夕食が終わったら、食料をバッグにいれて、50mくらいはなれたところに置きにいく。
そのとき、濡れた、真新しい足跡発見(@Д@;。
いまさっき立ち去った?
じゃあ、宴はずっと、見られてたわけね。
今晩、もやバイかも。(T▽T;)