※前回の続きです。


そうだよね~、気持ちはよく分かる…。
男の子だし、名字が変わるなんて考えたことも無いよね。

その翌日です。

「正直、名字変えて欲しいっていわれてびっくりした。
どうしてもっていうなら変えてもいい。
でもうちの親父はああいう性格だから絶対に反対するのは目に見えてる。
俺も自分の名前を変えることに、親父を説得できるだけの強い気持ちはない。
結婚…、考え直そうか…?」

考え直す…。
名前の問題から結婚白紙にまで話が及びました。

でもこの6年間、別れるなんてお互い本気で考えたことありません。
けんかや問題はいろいろあったけど、
お互いが相手を思いあって絆を深めてきたと思うし、
彼と一緒にいるのはほんとうに楽しいし、
愛されてるな~って実感もいつも感じてる。
だから彼のそばにいて夢を応援してあげたいし、
彼の子どもを授かって、幸せな家庭を築きたい。
そして、いずれは彼の最期を看取りたい…。

正直私も一瞬結婚を白紙に戻そうか悩みました。
彼とつきあってる間、ちゃんとその話もしてみれば良かったけど、
彼と別れるのが怖くて言えなかったんです。

やっぱり無理だな…。
名字、あきらめよう。
家、継ぐの、あきらめよう。

家を継ぐんだって、死んだおじいちゃんとちっちゃいころ約束もしたし、
家族も親戚のみんなも大好きだけど、
この先、彼なしの人生なんて考えられないや。

たかが名字一つなんですが、
ひさびさにどうしよ~もない気持ちになりました。
結婚するって、ほんとうに自分たちだけの問題じゃないと痛感します。

何かを得ることは何かを失うことってよくいうけど、
名字は、ここ最近失うものの中で一番大きいかも知れません。

でも私、これを機に決心しましたビックリマーク
大好きな彼と家族になって、彼を支え、幸せな家庭を築くビックリマーク
それが私に出来る最大の親孝行だと。
それに、私の名字がかわろうと、
血のつながった親は父と母二人に変わりはないってこと。
そう決めた、報告しよう。

でも父は電話が嫌いで、ほとんど出てくれないし、
生活リズムも実家とは合わないので
しょうがなく母にメールで
名字のことについての彼と私の考えを伝えました。

母は、すごく残念がってました。
ほかの手段もいろいろ教えてくれました。
だんなさんの名字は後からだって変えられる、
周りにもこんな実例もある、と。

お母さん、いつもわがままばっかり言ってごめん、
いろいろ考えたけど、彼に着いていくって決めたんだ。

…で、そんな中、GWを迎え、お互いの実家に挨拶しに行くことになり、
急遽、うちの両親も彼の実家へおじゃますることになったのですが、
彼のお父さんともめるのが目に見えていたので、
彼の家ではこの話は隠すようお願いしていました。

私たちと家に帰ってからも、父は、何も言いません。
普段からほとんど話をしない父ですが、
GWということでおじさたちが来ていたから
余計に何も言わなかったのかもしれません。

そんなことをよそに、
父の兄弟の一番下のおじさんは、今夜は私と彼を祝福するために
腕によりをかけて料理を作ってくれています。
おじさん夫婦は二人ともコックさんなので、
さらっと作ったものでもスペシャル美味なのです。

輝く料理の山を前に、みんなが宴のテーブルを囲み出します。
嬉しくて楽しい反面、
彼や父を思うと複雑な気持ちで座るほかありませんでした。

みんなのコップにお酒が注がれ、乾杯、というところで、
突然、彼が自己紹介とあいさつをしはじめました。
そして
「○○さんと結婚させてください!」
と、信じられないくらい堂々と結婚の申し込みをしてくれました。

それを受けて父が
「分かりました。
…籍はこっちじゃなくてもいいけど、墓だけ守って欲しいんだが。
よろしくお願いします。」
と、男らしくみんなの前で宣言してくれました。
ほんとにいいの?でも認めてくれてありがとうビックリマーク
父も男としてみんなの前でけじめを示してくれたのだと思います。

まだ複雑な気持ちと驚きから抜けきれません。
彼も、結局また酔いつぶれてすぐ眠ってしまっています。
でも今日は男らしかったぞおやしらずキラキラ

きっと結婚式の準備ももっとたいへんなことがいっぱいなんだと思いますが、
おかげさまでまずはひとつ目のハードルを乗り越えましたDASH!