あなたは覚えていますか?


・・・あの青空を。



あの時、僕は自分が嫌いだった。

人にものをはっきり言えず、人の意見に流されてた自分。

そして、毎日が嫌いだった。

毎日、同じことの繰り返し。

すごーく楽しいこともなく、嫌なことが大半。

・・・もう人生そのものにあきあきしてた僕。

そんなある日、僕はすごく綺麗で大きくて優しい「青空」を見た。

初めてだった。

あんな青空を見たのは。

でも、近いようで届かない・・・

そう思ってた。

でも青空は僕に一歩踏み出す勇気をくれた。

僕は毎日青空に向かって手を伸ばし続けた。

そしてついに青空に手が届いたんだ。

それから僕は変わった。

すごく話すようになったし、まわりからも明るくなったと言われた。

そして毎日、青空に向かってこう言ったんだ。

「ありがとう」

って。

でもね、それは長くは続かなかったんだ。

ある日をきっかけに青空が段々と遠ざかっていった。

そして、もういくら伸ばしても届かない存在になってしまった。

君という青空はどこに行ってしまったのだろう。

いくら毎日空を見上げても見つからない。

だから決めたんだ。

君を静かに見守ってるよ。

決して気づかれなくてもいい。






僕は君の空になりたい。