この世界の果てを見てしまえば人はなにかを求めることを止めるだろう。
どんなに壮大な夢さえこの世界の果てを見ることによってちっぽけに感じてしまうような気がする。
勝ち負けでたとえることはすきじゃない。
でも最近、私が思うことは小さな幸せと向き合ってひとつひとつを噛み締めることができる人こそ人生においての勝者なのではないかということだ。
虚無感でいっぱいの心を抱えているとき、人は美味しいごはんを食べてもその味をすぐに忘れてしまうのだろう。
ある人生の角を曲がるとき後ろを一度振り返ってみるとその昔に感じるべきだった幸せの尊さを急に思い知らされる時がある。
その時自分の虚しさ、人としての未熟さを知るのだ。
私はこの人生の中でどれだけ幸せを感じられるんだろう。
幸せは時に悲しみに塗り替えられて忘れ去られてしまう。
塗装の剥げた幸せを私はどれだけ思い出せるだろう。
「振り返るな」
と多くの人は言う。
私は振り返ることを間違いだとは思わない。
今でも昔と変わらず笑いがこみあげてくるような思い出
ものを壊したくなるくらい心を乱すような出来事
そのとき、その季節、昔の私だったからこそ感じることのできたほろ苦さ、切なさ、愛おしさ
忘れることなくいつも心の中にある悲しみ
抱えきれないからこそ少しずつ忘れていくのだけれど
私はできるだけ日々思いだしていたい
間違ってたこと
素晴らしかったこと
ほんとはその時伝えたかった言葉
私の歴史をたくさん残さないといけないと思う。
明日、なにかを変えるためにも。
10年後、今を思い返して照れくさくなっていたとしても
生きた証を消したくはないです。