お祭り用語を覚えよう! | 菅苗睦

お祭り用語を覚えよう!

お祭りの中では様々な用語が使われています。
ここでは一般的なお祭り用語に加え、天王祭や菅苗睦に関連する用語を紹介致します。

◆素盞雄神社の氏子
大きく分けて東京都荒川区の「南千住」「三河島」「町屋」「三ノ輪」四地区の61ヶ町で、荒川区内では最大の氏子町会を持ちます。

天王祭の時の素盞雄神社境内の様子
菅苗睦-素盞雄神社境内

◆本社神輿宮出し
伝説により本社神輿の宮出しは、昔から町屋地区の氏子が行います。

◆連合
菅苗町会祭礼委員会は以下の連合に入っています。
・千住間道七ヶ町神輿揃い振り会
・南千住・三ノ輪十四ヶ町連合
・三河島連

◆白丁(はくちょう)
本社神輿を担ぐときに使用する白い装束。ただし地区により異なります。

◆半股引(はんだこ)
膝の上までしかない、短い股引(ももひき)天王祭では白い半股引か褌を身につけます。

白丁と半股引を身につけ本社神輿渡御開始を待つ担ぎ手
菅苗睦-白丁半股引

◆御輿振り(御輿振り)
素盞雄神社氏子町会神輿に見られる、左右に大きく振る神輿の担ぎ方。二天棒神輿の最大の特徴

夜のライトアップされた神輿の御輿振りは圧巻
菅苗睦-夜の御輿振り

◆風を入れる
三河島地区独特の本社神輿の担ぎ方。神輿を揺らしながら振興する様を言います。

◆小手返し
三河島地区独特の担ぎ方。神輿を「差す」時に、手首を使って小刻みに揺らすこと。
「差す」:物を手で上方へ挙げる。両手で高く上げる。捧げる

小手返しの様子
菅苗睦-小手返し

町会神輿を「差す」様子

菅苗睦-差す

◆御幣(おんべ)

神社用具の一つ、白色の紙幣串に挟んだもの

◆軒提灯(のきちょうちん)
祭礼の時に玄関の軒先へつるす提灯

軒提灯
菅苗睦-軒提灯

◆御神酒
祭壇へ奉納された日本酒のこと

◆お仮屋(おかりや)
神様の入った神輿がお泊まりになる場所
菅苗町会では「さつき広場」に設営される大テント内

子供神輿と大人神輿の奥に見える大きなテントがお仮屋
菅苗睦-お仮屋

◆台棒
神輿を担ぐ際に、神輿本体の下部を貫いている2本の担ぎ棒

◆飾り棒
御霊入れ式や神輿の展示等の歳に使う短い台棒のこと

◆御旅所(おたびしょ)
本社神輿がお泊まりになるお仮屋
素盞雄神社本社神輿では町屋野原稲荷

◆手古舞(てこまい)
花笠を背につけ、鉄棒(かなぼう)を持ち、神輿の先導をする若い女性

◆手締め(てじめ)
「一本締め」と「三本締め」がある。三本締めは祭礼の終了時のみに行う

<参考>※"○"は手拍子の一回を意味します
一本締め
○○○ ○○○ ○○○ ○

三本締め
○○○ ○○○ ○○○ ○
○○○ ○○○ ○○○ ○
○○○ ○○○ ○○○ ○

3を3つ重ねると「九」になります。「九」は「苦」にもつながりますが、「九」という文字にもう一つ点を加えると「丸」になって、全てが丸くおさまるということにつながります。
ちなみに、手拍子一回で一本締めではなく、一丁締めと言います。

◆かぶり
頭につけている手ぬぐいのこと


◆しぼり(はちまき)
てぬぐいのこと。「平織り」「ねじり」「鍬形(くわがた)」「けんか被り」「道中かぶり」等のかぶりかたがある。

◆どんぶり
「腹掛け」のこと。

通常「股引(ももひき)」と「腹掛け」のセット”ももはら”と略します

◆すえひろ(末広)
扇子のこと

◆宮入り
本社神輿、または町会神輿が祭礼終了前に神社に入り、御霊(みたま)を神社に返納すること

◆宮入道中(みやいりどうちゅう)
宮入前にコツ通りの区間を区切って、南千住地区と三河島地区の若衆が本社神輿を担ぐ事。

◆御霊入れ式(みたまいれしき)
本社神輿においても町会神輿においても「素盞雄神社」の御神体を「神輿」に移す最も神聖な儀式。
御霊は決して見てはいけません。

◆直会(なおらい)
神事が終わった後、新酒・神饌(しんせん)を降ろして頂く酒宴

◆菅苗町会の御輿振りのやり方
一度目の笛の合図で前棒を担いでいた人は、後ろに向きを変え神輿振りの準備をする。また、わらび受け・綱受け・胴下の人も準備が出来ている合図を、手を上げて神輿責任者に知らせる。
二度目の笛の合図で神輿の進行方向に向かって左側より御輿振りを開始する。
三度目の笛の合図で御輿振りが終了する。前棒の人は再び前方に向き返り、神輿の渡御を再開する。

菅苗町会神輿の「綱受け」と「わらび受け」
中央が「綱受け」右の女の子が「わらび受け」
菅苗睦-綱受けわらび受け

本社神輿の「綱受け」と「わらび受け」

菅苗睦-本社神輿の綱受けわらび受け

◆渡御(とぎょ)
天皇・三后、または神輿がお出かけになること

◆巡行
方々を巡り歩くこと

◆先棒(はなぼう)
神輿を担ぐ棒の先端の事

◆わらび
神輿上方の四隅についている金具
菅苗睦-わらび

◆綱(つな)

”わらび”から棒に伸びている太い綱。菅苗町会では「御霊入れ式」~「宵宮」までは紫色の飾り綱を使用し、担ぐ時には赤色の「より綱」を使用する

菅苗町会神輿の飾り綱
菅苗睦-飾り棒と飾り綱

本社神輿のより綱

菅苗睦-本社より綱

◆胴下(どうした)

神輿本体の下、またはそこを支える人。箱下ということもあります。
御輿振りの花です。

本社神輿の胴下(大きいので二人余裕で入ります)
菅苗睦-本社胴下

菅苗町会神輿の胴下(胴下に入る女の子はカッコイイ!)

菅苗睦-町会胴下

◆駒札(こまふだ)
神輿の屋根につける将棋の駒をかたどった町会の名称が書かれた札のこと

◆鳳凰
神輿の屋根の上に飾り付けられている鳳凰

菅苗町会神輿の鳳凰と駒札
菅苗睦-鳳凰と駒札

◆大若

通常祭礼を運営していく祭礼委員の別称。一般的には担ぎ手(睦)を卒業した40歳以上の人間が多い。

◆小若
「若睦(わかむつ)」と同義語。
神輿の担ぎ手の総称。「菅苗」では「菅苗睦」に所属する若衆がこれに当たる。

◆四天神輿
下谷神社祭礼・三社祭・神田明神祭等に見られるような、神輿を担ぐ棒が台棒2本と側棒(添え棒)が2本ある神輿

◆二天神輿
素盞雄神社神輿に見られるような、台棒2本で担ぐ神輿。菅苗町会神輿もこの二天神輿。

◆(氏子)総代
氏子中から選ばれ、その神社の願書などに連署し、神職と協力して神社の維持に尽力するもの。
神社と町会のパイプ役。祭礼時には裃(かみしも)・袴を着用。

◆馬(うま)
神輿を下ろす際に使う木製の台。通常前後に一基ずつ使用する


菅苗睦-うま

◆”のど”を湿らす

酒・ビール・ジュース等を飲むこと。「のど湿し」

◆”木”を入れる
神輿の渡御の際、休憩または終了の合図に拍子木を早く連打すること。”木”が入った後には必ず「一本締め」をする

◆氏子(うじこ)
産土(うぶすな)神が守ってくれる地に住む人

◆産土神
生まれた土地の守り神。近世以後、氏神・鎮守の神と同義になる

◆大紋(代紋)
大形の紋
祭においては、所属する町会名、または団体を示す半纏の背に記された図案化された文字

◆素盞雄神社の氏子数
南千住・三ノ輪地区:14ヶ町
三河島(荒川)地区:32ヶ町
町屋地区:15ヶ町
計61ヶ町

◆本社神輿
大神輿:大人の男性が担ぐ神輿
中神輿:中学生以下の男女と女性が担ぐ神輿
宮出し、宮入は上記二基の神輿がメインとなる

女性が担ぐ本社中神輿(手前)と本社大人神輿(奥)
菅苗睦-中神輿と大神輿

◆猿田彦

記紀神話の国つ神の一つ。後臨の際、先頭に立って道案内した天狗のこと。

◆鳳輦(ほうれん)
屋形の上に金色の鳳凰をつけた輿
天皇の乗り物の美称
本社神輿の別称

◆素盞雄神社の本社神輿の担ぎ方の特徴
三地区とも本社神輿を担ぐ際には、担ぎ手の頭は台棒の内側に入る。

南千住・三ノ輪地区
→笛の合図で神輿振りを行う(菅苗の神輿と同じ)

三河島(荒川)地区
→前棒と後棒の担ぎ手は、互いに向き合って木遣りの合図で御輿振りを行う。

町屋地区
→木遣りの合図で御輿振りを行うが、綱受け、わらび受けの人はいない

◆各地区の白丁の特徴
南千住・三ノ輪地区

→襟に「南千住:三ノ輪」背に素盞雄神社の代紋

三河島(荒川)地区
→襟に「三河島連」・「保存会」

町屋地区
→襟に「町屋15ヶ町」、背に「町屋」

◆鳳車(ほうしゃ)
本社神輿(鳳輦)を乗せる山車

鳳車
菅苗睦-鳳車