以前の続き。



6/29
仕事は午後休をもらい、大学病院へ。
15:30予約だったが早めに主人と待ち合わせ。
大学病院だけあって、待ち時間があるかもと14時に着いたが、なんやかんやで呼ばれたのがちょうど予約時間くらいだったので、早めについて良かった。

近所の病院で行ったスクリーニング検査をやってもらう。部屋には3人の先生。
1人の先生は産婦人科の先生だけど、精査をやるには未熟?だからかベテラン先生が付いて指導してた。
大学病院だからよくあることみたい。

3人とも「あーでもない、こーでもない」と笑いながら和気あいあいとした感じでエコーを見ていたので、「なんだ、やっぱり大丈夫じゃん」って思った。

でも、ずーっと心臓を見てた。アップにしたり、赤と青の色を付けたり、ずーっと見てた。
心臓のことは言われてなかったけど、嫌な予感がした。

次は胃を確認してた。これは胆嚢でしょ?とか先生同士話してた。胃の位置が…と話が聞こえた時、主人が「胃の位置逆なんですか?」って聞いてた。
「いえ、大丈夫ですよ。これが胃です。」って説明されたので、「胃、見えたんだ…」と安心した。

その次は手足。「ちっちゃい、ちっちゃい」言われてたので、私に似た手なのかな?と思った。
4Dにしたりして、確認してる。何を?

最後に頭。普段の病院へ行った時も見にくい位置にいると言われていたが、この日もそうだった。
ベテラン先生がお腹をぺしぺし叩いて赤ちゃんを刺激?して位置をずらそうとしたり、私のお尻の下にタオルを敷いて、腰を高くしてずらそうとしたりしてたけど、あんまり動かなかった。
少し見て、「間違いないでしょう。」と言った。…何が?異常なしで間違いないでしょうってこと?それにしては言い方が変だな…。と思ってた。

長い間お腹を出していたのと、グリグリエコーで押されたのでトイレに行きたくて仕方なかった。
終わったので、待合で待つよう言われたのでトイレへ行って、5~10分ほど待つ。
気持ちはまだ余裕があった。

そして、部屋に呼ばれる。





「まず、病気があるのは間違いないでしょう」

ベテラン先生に言われた。



泣いた。でも、まだ話は聞ける。


先生は紙に書きながら、
・心臓がきちんと4つに分かれていないこと。(心室中間欠損)
・小脳が小さいこと。(小脳低形成)
・手足の奇形。(グーの手、ゆりかご状の足)
・胃が小さいこと。
これらがあることをゆっくり説明してくれた。

ちなみに、心臓に関してはこれだけなら大きな問題は無いそう。

ただ…


「1人の赤ちゃんに異常が多すぎると思いませんか?」

「これだけ多いと、赤ちゃんを作る部分。つまり、染色体に異常があると考えられます。」




あ…。と思った。




そして、


「お腹の赤ちゃんは、18トリソミーである可能性が高いです。」











泣き崩れた。
…まさか、まさか!まさか!!!



だって、所見異常なしって書いてあったじゃないか!
18トリソミーになる確率は、私だと0.3%だったじゃないか!!
なんでうちなの?何でこの子なの?!

どうして!どうして!!どうして!!!

もう泣くしかできない。

主人:この子はどのくらい生きられるんですか?

先生:産まれてこれても1ヶ月以内に亡くなるケースが多いです。お産に耐えられずに亡くなる子もいます。

主人:遺伝性ですか?次の子も同じ病気になる可能性は?

先生:いえ、遺伝性ではないですよ。そして…これから選択してもらうことが増えます。

主人:とは?

先生:現段階では18トリソミーだと確定はできない。確定するには羊水検査が必要となります。これを受けるかうけないか?

主人:受けないとどうなりますか?

先生:18トリソミーの赤ちゃんとしてこちらが対処できない。普通の赤ちゃんとして取り上げることになる。なので出産時に充分な準備ができない。

主人:了承。

先生:分娩時に通常の赤ちゃんなら必要に応じて帝王切開になるが、この子は帝王切開をして産まれてこれても、予後がよくない。
いざというとき、母胎にリスクのある帝王切開をするのか?それとも、赤ちゃんの命にかかわるかもしれないが、普通分娩でやり通すのか?

主人:母胎へのリスクとは?

先生:次の子を望んだ時にまた帝王切開になる可能性が高い。すぐに亡くなるかもしれないのにお腹を切るのは…

主人:わかりました。そこは母胎優先でお願いします。

こんなやりとりをしていた。

私はずっと泣いていた。
泣いている間、胎動をポコポコ感じていた。

こんなに元気に動いているのに、産まれてこれても死んじゃうの?

なんで?どうして?なんで?
ずっとこんなことを考えていた。