枝豆が大好きで、毎日食べても良いくらい。

夏は、枝豆、スイカ、とうもろこしさえあれば、延々と無限ループで食べ続けられる自信ある。

（栄養失調になりそうだけど。）

最近は冷凍技術の発達により、通年、枝豆が食べられるようになりました。

結構美味しいですよね。

けれど、やっぱりシーズンの枝豆は別格の美味しさです。

もぎたての枝豆を速攻で茹でて食べるのが、最高に美味しいタイミング。

この点ではとうもろこしも同じです。

ひと頃は、極上の枝豆ととうもろこしを楽しむために、家庭菜園までやっていたほど。

茹でるためのお湯を沸かしてから裏の畑へ飛んでいき、とうもろこしと枝豆を収穫してくる。

そしてとうもろこしは速攻で皮を除き、枝豆は枝から外して茹でる。

収穫から茹でるまでの時間が短ければ短いほど美味しいので、すごい集中力と超スピードでやっておりました。

今思うと滑稽に感じるほど、当時は真剣でしたね。

しかし家庭菜園て、意外にお金がかかるんですよ。

美味しいものを収穫しようと思ったら、土壌改良をしたり、有機肥料を漉き込んだりしなければなりません。

無農薬で作ろうとすると、病気や虫害である程度は犠牲が出るのを見越して作付けをしなければならないし。

おまけに台風やら日照りやらでダメになる株もある。

無駄も結構出るんですよね。

確かに、至高のグルメを体験したいなら、極上の野菜作りを家の近くでやればいい。

土壌改良や肥料、種や苗の品質にこだわって、お金に糸目をつけなければ、美味しい野菜が作れます。

それらを採りたての状態で食べられる距離に畑を持つというのも、大事な条件の一つ。

そうすれば大して料理の手間をかけずとも、野菜自体が極上なので、美味しい一皿ができるのです。

一度経験してみれば、やっぱり美味しい野菜をつくるのは大変なことだとわかります。

そして、まあまあの鮮度と品質があればいいかな、という落とし所が見えるようになる。

費用対効果と労力が、満足度にどれくらい貢献しているかを天秤にかけ始めるんです。

で、私は家庭菜園をやめました。

天秤にかけた結果、程よいグルメを提供してくれる近所の産直で買える野菜の価値を取ったのです。

自宅近辺は、家庭菜園というより兼業農家が多いので、かなりしっかりした野菜が並びます。

しかし産直に並ぶのは、市場出し用の野菜というよりは、自家消費用の野菜の一部を出しているケースが多い。

そうすると、肥料や土にも多少お金をかけているので、結構美味しいものを買うことができるのです。

私が利用している産直はJAの経営なので、県内の別の地域のJAの提携商品も入ってきます。

その中に、私が今一番気にっている枝豆も入っている。

群馬県の沼田市で作られている神緑という枝豆。

県内から来るせいか、鮮度が良くて実の入りも良い。

おまけに食味も素晴らしい。

以前は、「だだ茶豆」にハマっていましたが、最近はこちらの方が買う頻度が高いです。

でもこれも、遠方まで運ばれてしまうと鮮度が落ちて、結果的に味も落ちてしまいます。

地元で取れるブランド枝豆で鮮度がいいやつを選ぶのが、失敗のない枝豆の買い方だと思います。

しかし、これだけ美味しい枝豆が買えるようになると、あの家庭菜園三昧だった日々は何だったのだろうかとも思えます。

熱に浮かされたような日々でした。

良い思い出になっていますが、もうやりたいとは思いません。

だって素敵な産直がその代わりを立派に果たしてくれるんですもの。

田園地帯サイコウ。

農村地帯サイコウです。

枝豆フリーク