5歳の息子が、プラスチック製の指輪を持ち出して

 

「これはね、ママとパパを仲直りさせる魔法の指輪なんだよ!」と言い出した。

 

「じゃ、パパに魔法をかけるね!」と。

 

なんてけなげなんだ・・・orz

 

この子を裏切ることだけは出来ない。

うねり取りというのは、値動きを潜在意識に刻み付けて(そのための手段がグラフ書きなど)、玉を建てて幅をとっていくものだと自分は理解しています。なので、感覚が掴めるまでは少し時間がかかる(←なので一銘柄固定が原則)し、損切もちょくちょくするので一時的なドローダウンは避けられない。

 

なぜ僕が「うねり取り」が良いと思ったかというと、

第一点。

証券の理論を嫌というほど勉強して、個人のトレーダーが僅少な資金で勝つには、市場分析なんかじゃ無理だと直観的に感じたから。一億円くらいの種があればもしかしたらレイ・ダリオばりのマクロ戦略でいけるかもだが(笑)。100万程度の資金でどうやって大きく勝つんだと。

第二点。

資金の一部を分割して投入して流れが悪ければ損切、良ければ波に乗るという手法が数学的に正しいと思ったから。数学者で後にヘッジファンドマネージャーとして名を轟かせたエドワード・ソープの理屈を素人が実践するのにこれ以上の手法は無い。ジェシー・リバモアの手法を見ても、うねり取りにかなり近いことをやっていたことが、彼の著作から読み取れる。

 

自分は、久しぶりで値動きの感覚も掴めていないので、「小さな試し玉を建てて損切する」というのを繰り返していた。はじめは順張りでしかけて失敗(順張りはリバモアの手法に従ったが、立花義正先生の手法に従ったほうが良かったと後でやり方を変えた)。

試し玉の失敗で0.5%くらいのドローダウン作った。

それを一応報告したら、例によって妻が「正直、がっかりした」とかダメ出し的なことを言い出した。

ポジションが小さいことに対しても「なんだかんだチキンだね」とか。「なんで現金余らせてるの?」とか。ちくちくダメ出し。

 

ポジションサイズについてケリーの法則とかを説明しても理解してくれない。そもそも、株式投資とは、上がる銘柄を上がるタイミングを見計らって(全資金で)買って上がったら売ると思っているようなので、僕のやり方は一生理解されないだろう・・・

 

なので、それをなだめつつようやく本玉(銘柄は日経平均連動のETFです)を日経平均の「そこが底だ!」というところで建てて、日経平均がいよいよ底をうちそう・・・というところで。

 

まさに絶好のタイミングで、例によっておれの至らなさに妻が激怒するという紛争が勃発して、「資金引き上げるよ!」「お前なんかに投資の才能なんかねーんだよ!」とのたまった。

 

売り言葉に買い言葉で、日経爆上げの前日に本玉をぶん投げた(笑)。

 

これ以上ないというくらいの最悪のタイミング(笑)(笑)。

 

今でも妻は「お前なんかに任せるんじゃなかった。投資の才能なんかないくせに」「外貨預金にでもまわしておいたほうが良かった・・・」などとおっしゃっているorz

 

そんで、今は10分の1の資金で僕はFXを始めようとしているところです・・・

 

教訓:委託者が運用の手法について理解していないときは資金を預かってはいけない。

 

これはエド・スィコータも言ってました。

小さな資金の変動のあれこれ言う人の受託はしないと。

くるくるワイドという素晴らしい本を読んでいる。

 

投資本にありがちな仮名を使っての出版だが、著者である「魚屋」さんは投資で稼いでいるのか印税で稼いでいるのか分からないようなセミナー屋さんとは明らかに違う、すごいオーラを発している。

 

とにかく、読めば読むほど「この人頭がいいな!」というのが伝わってくるのである。

 

内容は分かりにくいので一部の読者からは不評のよう。しかし分かりにくいのは著者の責任ではなく発想が高度なのでそもそも伝えること自体が難しいのだ。

(ただ、細かい計算ミスがあってそれが理解の妨げになるのは否めない部分もあるが)

 

この本の手法を用いれば、うねり取りで玉を建てたときのストレス(細かい戻りなどでのストレス)から相当解放される。

 

うねり取りに役立つ本は本当に少ない。

立花氏の本「あなたも株のプロになれる」は数少ないひとつだが、これもまた分かりにくくて、読んでも株のプロになれる気がしない(笑)。一言でいうと、「練習して感覚を身につけましょう」だから(笑)。

 

立花氏が感覚で行っていることを理詰めで行えるのが本書だと思って大切に読んでいるところです。