毎日たくさんのCMや情報番組が放映されています


視聴者の購買意欲をそそる

さまざまな志向が凝らされていて

みなさん流行に遅れないように

テレビをチェックされています


我々の歯科の分野でも

歯ブラシ・歯磨き剤・入れ歯安定剤と

さまざまな商品

そして画期的治療法が

買わないと時代遅れになりますよ

と言わんばかりに

茶の間になだれ込んできます


困るのは

歯医者さんに聞いてください

というCMや番組


まるで歯科医院が

その企業の営業所のように扱われています

「その製品は扱っていません」とか

「それは何ですか」

と言おうものなら

たちまち時代遅れの歯科医院と

消費者から思い込まれるのではないか

という歯科医師の不安心理につけこんで

ポピュラーでもない商品が売り込まれてきます


本当に優れた商品や技術で

消費者の健康に役立つ

よい製品ならまだしも

粗悪な使い物にならない商品が

結構存在します


商品だけでなく

○○治療法

○○インプラント

さまざまな手を使って

売込みがあります


患者さんに成りすまして

「○○治療法をしていますか」

「先生は未だインプラントをしていないのですか」

といいながら

別の電話で

業者が売り込みを図ることがあります


「当院はインプラントはしません」


確かに便利なものだけど

維持管理が大変

だれも高齢になってからのトラブルに

気づこうとしません


一昨年母が腕を骨折して入院したとき

母の歯磨きをして

つくづく感じました

「人の口の中を完璧に磨くことは不可能」

天然の歯や義歯ならまだしも


インプラントでは

その継ぎ目を磨くなんて

歯科医院でならできるかも知れないけれど

訪問看護で

寝たきりの患者さんのインプラントを

うまく磨けるだろうかと

思ってしまいます


しかしインプラントは自分の歯以上に

磨かないと感染の恐れがあります


それを完璧に磨ける

清掃器が売り出されたなら

わたしは真っ先に宣伝マンになります

そういうメーカーなら

営業所でも出張所でも

喜んで引き受けるのですが・・・