患者(=非医療関係者)の立場でAIをうまく使うには、「使い方」を工夫する必要があると思います。

 

 

Chat GPTが一般ニュースで出た後に一気に有名になった、「嘘をつくAI」。専門用語でいうところのハルシネーション。てっきりHALと関係あるのかと思いきや幻覚という意味

 

 

これは、自由に生成させてしまうことで起きる問題です。空想みたいなものです。

また、一般的な生成AIが引いているデータベースには、玉石混交の情報が含まれているので、明確に「嘘」と言えなくても、学問的に不適切な回答も返ってきてしまいうる。がんには●●が聞く!系の情報とかもデータベースには含まれているはず。さすがに直でそれが返ってくることはないと思いますが

 

 

ある意味、これが、生成AIに、会話の自然さ、かみ合う感じを与えるものではあるのですが(類似情報をはぎ合わせたものなので正確には発想とは違いますが、ある意味で、発想に近いようなものを提案してくれるため)、こと正確性が重要な議論では困るわけです。

 

 

学問的な正確性のある情報を検索したいときには、だから、情報生成元のデータベースを限った生成AIを使う必要があります

 

 

前回のポストで紹介した、Consensusのようなアプリケーションです。

これは、ChatGPTの言語能力を使って、査読付きの科学論文のデータベースから、質問に対する答えになる情報をピックアップしてくれるものです。

 

 

質問は、例えば「遅くまで仕事をした日はよく寝付けないのですが、どうしたらいいですか?」みたいな、緩いもので大丈夫。原因とか対処法とかをいくつか(この返ってくる答えの数も指定できる)教えてもらうことができます。もちろん、引用元の論文も情報として提示してくれるので、気になれば、ソースの信頼性を調べたり、全体を読んだりすることもできます。

 

 

あとは、存在する文章の「翻訳」と「要約」は、かなり正確かつ使えるレベルになっている(現状ビジネス利用がおそらく一番多い分野でもある)ので、読んでみたい論文(英語でも、日本語でも)があるけれども難しく感じる場合には、翻訳・要約アプリを使うのも有用です。

 

 

前回のポストで紹介した、Paper Interpreterのようなアプリケーションです。

URLをアップして、必要に応じて指示(日本語で要約してほしい、治療の患者年齢別の効果を知りたい、等)をすれば、指示通りの方法で要約を教えてくれます。

 

 

これらのアプリは、ChatGPTの中の、GPTsという機能の一部で、ChatGPTの有料アカウントは必要ですが、アプリの利用料がさらにかかる仕組みにはなっていない(2024年2月23日現在)ですので、有料アカウントを作れば使い放題です。

 

 

ChatGPTの有料アカウントの料金が日本人的には高いと感じるのが悲しいところ。

月額20ドルといえば、アメリカでは普通のランチ1回分か~、じゃあ試すか、という感じの価格帯です。最近円安ですから、う~3000円か、、、となる日本。。