初セックスは、誰にとっても大きな出来事。

特にティーンにとっては、それはが何よりも大切で、というか頭の中はそれだけ。



15歳のミニーもそんな一人。

だから、つい興味心が刺激され、ママの彼氏としてしまう。


(こんなジェームズ・フランコ似のイケメンなら、したくなるよね)



そしてそれが愛だと信じて、しがみつくけど、心のどこかでは”違う”ことはわかっている。


自分が嫌い。死にたい。だけど、誰かに触れてもらいたい。愛されたい。

そんな普遍な葛藤は、舞台がいまだったら、なんだか埋もれてしまう気がするけれど、70年代の雰囲気とポップな映像美についつい引き込まれる。



ミニーが心の内を告白するのは、原作小説では日記だったけど、映画ではテープレコーダーっていう小物技もいい。部屋もファッションも可愛いし、短いぱっつん前髪も可愛い。

モテない=マンガ好き、もしくは描いてるっていうのとか(『ゴーストワールド』みたいに)、

モテない子ほど、ビッチテク(キスマークを見せる)を披露するみたいなあるあるも盛り沢山。




単にこういうティーンの日常系って「あぁ、自分もこんなバカなことしたな」って、懐かしくなるのだけれど、この映画は恋愛も、母親も家族関係も、すべてに痛みが伴っていて、突き刺さる。


主演のベル・パウリー(15歳役だけど、23歳!)はぜ第二のソーラ・バーチ(どこにいったんだろう?)になってほしい。