ホール着１８時半頃。

第２試合の２ラウンド途中。

優勢に試合を進めてたと思われる浅井麗斗（一力）が、最終回に阿部大翼（青木）からダウンを喰らう波乱も、３者共に38−37のスコアで逃げ切った。

第５試合、この日デビューのディオ・グラント（沖縄ワールドリング）。

日本のジム所属なのに、入墨そのままでいいのかな？

見た目すげー強そうだけど（笑）

開始から振っていって、もっと早く失速すると思ったけど、最終回を迎えた時はポイントリードしてたのでは。

しかし横内龍也（一力）の左ショートカウンターでダウン。

足がグラグラで止めてもいいと思ったけど。

採点は、３者共に38−37で横内。

《石川春樹vs大嶋剣心》

個人的にはこの日一番の注目カード。

石川はユース王座の獲得を名古屋で見た。

そして初防衛で迎えた津川龍也戦での頑張りも目に焼き付いている。

開始１分、石川の踏み込んでの右ストレートに大嶋が少しグラつく。

ガツガツ行く石川に、大嶋はペースを取り戻したいか。

しかし２Ｒ開始早々、大嶋の右オーバー、左フックの返しがバンバン当たる。

そのスキに、たまに石川の右もヒットするからスリリングになる。

それでも大嶋の暴風雨は止まず、ロープに詰めての乱打でストップした。

ＴＫＯタイム、２Ｒ２分１４秒。

大嶋、次は挑戦者決定戦かな？

増田陸との元同門対決は実現するか。

《栗原慶太vsレナン・ポルテス》

「パパ頑張れ」の声が響く。

１Ｒ

相手の左を弾きながら、前に出て左を突く栗原。

思い切りよく右をつなぐ。

荒々しく右から左を振るうが、しかしその隙間にポルテスの右を不用意に喰うシーンも。

２Ｒ

左をボディへ伸ばす栗原。

コーナーへと追い右ボディ、左フック。

しかしポルテスは寝に来てない。

栗原の打ち終わりにコツコツ右を合わす。

前に出て力強い左右を振り続ける栗原だが今日は粗い。

何か勝負を急いで前がかっている様に見える。

堤、増田、那須川、中谷の早い決着に影響を受けているのか？

３Ｒ

変わらず前に出る栗原の圧が強くなる。

強烈な左右ボディ。

しかしコーナーからの「弱から弱から」の声も、振るうパンチは全て強強強。

左右を叩きつけ、何度もコーナー、ロープへと追うが、こんなに同じ強さのパンチばかりでは相手も慣れてしまう。

４Ｒ

栗原変わらない。

ノシノシ前に出て、左右強打を振るい続ける。

何かの鬱憤をはらすかのよう。

そんな栗原の攻撃は読みやすいか。

ポルテスは回りながら左を突いて、栗原のプレスを散らす。

追い続ける栗原だが、メリハリがない。

５Ｒ

栗原追い方変わった？中途半端になった？

それでもコーナーに強引に詰め、強打を叩き込むも全部同じだ。

ポルテスは耐える。やり過ごす。

そして逆にポルテスの右を喰らい、栗原がグラつく場面も。

展開が不安定だ。

６Ｒ

しかし栗原変わらんなぁ。

セコンドの「強弱」の声、聞こえないか。

栗原はコーナー、ロープに何度も詰める。

でもその攻撃は全部同じだ。

栗原アッパー連打。しかし逆にポルテスのアッパーが栗原の顔面をかすめる。

何度同じ攻撃をしているのだろう。

その度に上体の動きとショルダーブロックでやり過ごすポルテス。

それでも遂に捕らえたか！

いや逃げ切る。

７Ｒ

もう栗原は変える気がないか。

前に出てロープ、コーナーへ追い強打を振るう。

「ハッ」と気合を発する。

しかし打ち疲れたか。

ポルテスの左がコツコツ当たり、右へも繋がれる。

８Ｒ

栗原はどうしても倒したい？

真正面に出てポルテスの左を喰らい、足が浮く。

栗原はもう前に出てるだけ。

ポルテスの左、そして右を喰らう始末。

しかし最後まで打ち続ける気迫だけは見せた。

試合終了と同時に号泣。

読み上げられたスコアは３者共に78−74のスプリット。

栗原本人曰く、

「結果的に勝者扱いですが、負けました。

これで勝ちが付くのは情けないです。

この場を借りて謝罪させていただきます。

すみませんでした」

内容はともかく、採点はそこまで問題はなかったと思う。

でも目指すところがあるから、これでは納得出来ない気持ちも理解できる。

試合直後、突発的にいろいろと考えてしまうのだろうが、まずは心を整え、しっかりダメージを抜いて欲しい。

７月２２日 後楽園ホール

７月２２日　後楽園ホール