急ぎでないものは土曜へと追いやり、ホール着18時25分頃。

第2試合の1ラウンド中頃の到着だったが、来場とほぼ同時に3度のダウンを奪った為我井廉が、清水トーイに2分20秒TKO勝ち。
《北野武郎vsアディーブ・ムアンチャルン》
昨年末、悔しいドロー敗者扱いで全日本新人王のタイトルを逃した北野。
しかし僅か17日後の1月9日には、エキシビションスパーとはいえホールのリングに戻って来ていた。
それは勝ち切れなかった全日本を経てのスタイルチェンジの過程なのか、それともスイッチを繰り返すムアンチャルンの力を見切ってのことなのか。
でもタイ人だけど(と言ったら失礼かもだけど)結構ボディにも耐えてるな。

3ラウンド終了まで残り15秒頃、北野の左にムアンチャルンは初めて効いたか。
下を向いている。
4ラウンド開始早々のラッシュでレフェリーストップだけど、ムアンチャルンはまだやる気あった?
TKOタイム、4R30秒。


《齊藤陽二vs齋藤眞之助》
左を突きながら大きくリングを回る眞之助。
構わず中へと入り込み、ロープへと押しつける陽二。
2分過ぎ、やはりロープへと追って、右を叩きつけた陽二がダウンを奪った。

前進を止めない陽二に、ロープを伝いながらも引かずに打ち合う眞之助。
眞之助の右が、ダックした陽二の後頭部をかすめると、膝から崩れるダウン。
再開後、それでも変わらず陽二は出る。ロープに押しつけるように潜り込む。
果敢に打ち合う眞之助だけど、腰が浮かされている。
セコンドは「打て、打て」と叫んでいるけど、あの体勢で打ち合っては…と素人傍観者は思う。
青コーナーに詰めて連打の陽二に、腰から落ちる様に倒れた眞之助。
立ち上がったが、レフェリーはテンカウントを数え上げた。
KOタイム、2R2分55秒。


《今永虎雅vsマ シャン》
マ シャン?マ チョン?
2019年11月の「はじめの一歩トーナメント」初戦で、草野慎吾と打ち合いを演じたのを覚えている。

フェザー級上がりのマとはやはり体格が違う。
だがそれ以上にこの日の今永を見て驚いた。
開始してすぐ感じるキレと力強さ。デビューから5戦、全て現地で見ているが格段にいい!
リング中央、左で1度目。
再開後の連打でストップだが、2発遅いと思った。
何だこの突然の覚醒は!
変化にちょっとびっくりした。
TKOタイム、1R2分35秒。

ライト級 ″最強″ を謳うには、始まっているのに出場選手が決まっていない、心許ないトーナメント。

何より仲里周磨も三代大訓も、鈴木雅弘も保田克也も出ていない ″最強″ トーナメント。

元々今永のための大会なのだろう。
「もし初戦で負けたら、シードで保田が出るかな」
なんて冗談を言っていたが、
自らの為の大会であることに説得力を持たせるパフォーマンスだった。

「アジア最強」かどうかは別としてだけど。