2ヶ月前程に買っていた話題の書籍をようやく読んだ。
その時期のある本屋でベストセラー1位だったので買っていて先に奥さんが読んだ。奥さんの感想も聞いていたが、読んでいる途中から同じ想いになり、最後の盛り上がりは楽しんだが正直期待はずれ。
人には潜在的に毒があるのだけど、うーん、どうも現実に起こる事件の方が、凄惨であったりいたたまれなかったりするので、どうも盛り上がらない。強烈でないからこそ、そこに潜む毒に恐怖を感じるのだとすれば、重松清が身も蓋もなく普通の人を殺す描写の方が恐怖を感じる。宮部作品では「火車」の方が面白い。そもそも主人公にイライラしてしまった。財閥会長の娘婿であり、でも要職に就く必要はない。だから仕事で大変な思いをしなくて良い。でも金はある。余裕ができる。だから人の悩みにも首を突っ込めて世話を焼ける。で妻子を危険な目に合わせる。危険な目に合うだけで助かるから良いけど、そうじゃねえだろうと思ってしまいイライラした。主人公の自己満足の為の行動に、いやその境遇に嫉妬したのか。ただのサラリーマンゆえ。