放射線治療とホルモン治療が始まって夫は髭を伸ばし始めた。今までも時々髭を伸ばす事はあったが、老けて見えるからやめて〜と私が反対するので剃っていた。

 

胸の辺りをモゾモゾ触ってたら、仮想ブラジャーの装着具合を直してるんだ…とか

お尻が大きくなっても気がつかないふりしてね…とか

同僚のおじさん達に冗談言って笑っているらしい。

そうか…自虐ネタときたか…

 

 

更年期を迎えて閉経した時、妙に寂しかった。あぁ、もう私は女ではないんだ…という寂しさ。

 

「娘」という漢字。そして「婆」という漢字。女性をこんな漢字で区別するなんて考えてみれば結構残酷だな…男性によって作られた漢字に間違い無い😅 もう男性から女性としてみてもらえる事は無いのだな…。勿論それは生物の本能的なものでどうしようもないのだが。

 

だからと言って、私達は女性なんだ。心が変わるわけじゃ無い。生理があろうとなかろうと、乳房がハリを失い垂乳根になろうと…😅

 

 

私達、女性は皆閉経を迎え、更年期と戦い、女性であり続ける。女性は強いな…と思う。

 

男性は、どうも一生男性である事を自分の身体をもって自覚したいらしい。もし男性にも60歳前後で男性機能は終わりとなります…という様な設定があれば、彼らは60前後で大パニックになりそうだ。

 

 

さてさて今回は夫の髭をそっと見守ろう。どんな変化があっても私にとって夫は大切な男性だ。