夫はモテる
毎週のように妙齢のご婦人からのお誘いがある
トイレのタンクの水が止まらない… とか
庭木の手入れを手伝って…とか
家具を移動して…とか
そう、私たちが住んでいるのはシニアコミュニティ。ここでは私達夫婦は若いのだ
夫のような若い?男性達の第2モテ期到来。古女房には感謝されない雑用も実際、たった一人で住んでいる70代、80代の女性にとっては結構大変な日常の問題だったりする。
癌に罹っていると言っても、今のところ日常生活に変化無し。定年を早める事に決めたがこれは身体の調子を案じたわけではない。今はまだ働いている。
誰が見ても夫はごく普通の健康体の限りなくオジイサンに近いオジサンである。
で、今回 書きたかったのは
癌と戦った壮絶な人生…この表現って何なのだろう?
告知された時のショック、検査の度の気分のアップダウン、不安、眠れない夜、それは確実にあるけど、ドラマチックに壮絶な戦い、人生なんて言われたら違和感を感じてしまう。
私達は普通に生きている。壮絶なんて悲壮感に溢れてないし…
シニアコミュニティに住む私達、死は日常だ。先日もお隣さんが亡くなった。心臓疾患があって治療も受けて回復していた矢先、家の中で転んで頭を打って脳内出血で亡くなった。82歳。夫には80歳を迎える日は来ないのだろう。それはとても悲しいが、案外、私の方が先になるかもしれない。
人間は皆、死に向かって生きていく。