これは以前に友人と考えた小説です。



友人のブログにすでにアップされていたものですが、

友人がブログを止めるにあたり、こちらでアップすることにしました。





今回はユノ編です。

こちらは全19話と結構長いですww




つたない小説ですが、良かったらお付き合いくださいませ。



こちらは予約投稿となります。

毎日0時に更新予定です。







◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




さくら病院につくと、叔父さん夫婦が立っていた。

俺に嘘をついていたことを何度も何度も謝ってくれた。



マッキーは3階の病室にいるから、と教えてくれた。

俺はすぐに行ってみた。

中に入ると、マッキーがこっちに気がついた。



「 ユノ兄・・・ 」



病室のベッドの上にいるマッキーは何だか儚げで

俺の家にいるときとは別人のようだった。

こんなに線が細かっただろうか・・・?



枕元には動物園の写真が置いてあった。



「 勝手にいなくなるなよな。 」

「 ごめんね・・・ 」

「 お前が昔遊んだ男の子だったなんてなぁ・・・。 」

「 www  ユノ兄に遊んでもらえて本当に嬉しかった。

 オレね、いつもいつも楽しみにしてたんだよ。 」


「 部屋にあった折り鶴、あの時のなんだな。 」

「 うん。オレのお守りだからねww 」



そう笑うマッキーはいつもと変わらないのに・・・



「 俺の家にいるときのお前は本当に元気で、今でも信じられないよ。 

 第一、お前さ、カラオケにいったり海にいったりしてただろ? 」


「 海・・・? あ、ユノ兄、オレの手帳見たの? 」

「 あ・・・いや・・・その・・・洗面所に落ちてたから・・・・・・・でも、勝手に見て悪かった・・・ 」

「 いいよ、別に。 オレもいっぱい嘘ついてたしww 」

「 ・・・そうだな・・・ 」



「 オレね、今度の手術が決まって色々考えたんだ。

 オレって今まで何にも思い出らしい思い出もないんだなぁ・・・って。

 そんなことないって言われそうだけど、今までやりたいことを我慢して、

 ううん、諦めてきたけど・・・このままじゃ、寂しすぎるって。 」


「 ・・・・・ 」

「 オレの最初で最後のワガママだから、ってかなり無理言ったんだ。 」


・・・最後のとか、言わないでくれ・・・。


「 カラオケはね、この前退院した子と行ったんだ。

 彼女も生まれて初めてのカラオケで、2人してやり方もわかんなくて

 帰るまでに2曲ずつしか歌えなかったよ。 ・・・でも、楽しかった・・・。 」


「 そうか・・・。 」

「 彼女もさ、ずっと入院していて、やっと自由になったんだよ。

 少し前に病院の中のお楽しみ会で 「 白雪姫 」やったんだ。

 オレのことを王子役に推薦してさwww それから王子って呼ぶんだよ。 」


「 ああ、それでかww 」

「 この1ヶ月、皆に迷惑をかけちゃったよね。 オレの勝手な行動に

 巻き込んじゃって・・・亜矢さんにも・・・知り合ったばかりなのに、

 無茶苦茶言っちゃって・・・それなのに・・・・優しい人だよね、彼女・・・・。 」


「 そうだな。 」


「 ユノ兄の家にも勝手に居候しちゃって・・・この1ヶ月、大変だったよね?

 オレのワガママにつきあってくれてありがとう。 」


「 お礼いうより、またハンバーグ作れよ。 」

「 亜矢さんが作ってくれるよww 」

「 お前が飲みたいっていうから買ってきた牛乳、

 まだ冷蔵庫に入ったままだぞ? 」

「 あは・・・ユノ兄飲んじゃってよ。 」

「 バカやろう、5本もあるんだ。飲みきれないよ。 」

「 そんなに買ってきてくれたんだ。 ありがとうww 」

「 だから、お礼言うなら、とっとと飲んでくれよ。 」

「 手術してたら腐っちゃうよ。 」

「 さっさと直して帰ってこいよ。 」

「 ・・・帰って・・・・・オレ、またユノ兄に家に行ってもいいの・・・? 」

「 ・・・・遊園地だって、まだ行ってないしな。 」



「 楽しみだなぁ・・・ 」 マッキーはそう言って笑った。



「 ・・・・手術はいつなんだ? 」



「 ・・・本当は来週だったんけど、先生が早くしたほうがいいって・・・

 明々後日になったんだ。・・・ 」



「  そうか・・・明々後日また来るよ。 」

俺はそうっとマッキーを抱きしめた。





「 ・・・・よ 」

マッキーがつぶやいた。


「 こ・・・・よ。 」

「 マッキー・・・? 」

「 こわい・・・よ、ユノ兄。 」




俺はマッキーをぎゅうっと抱きしめた。





「 オレ・・・ユノ兄と過ごせたらいいって、思ってたのに・・・

 でも、今はもっともっと一緒にいたいと思ってる・・・

 これ以上ワガママ言っちゃいけないって分かってるのに・・・ 」


「 バカ! 我慢なんてしなくていいんだ。

 もっともっとワガママ言ってもいいんだよ!! 

 俺がいくらでも聞いてやるから! 我慢なんかするな!! 」


「 ・・・ユノ兄・・・ 」



「 俺が手術の日はずっとついていてやるから! 

 元気になったらどこへでも行ってやるから! 」


「 折り鶴にのって・・・? 」


「 バーカ、重すぎて飛べないだろ・・・? 」


「 そうだったねww 」


マッキーが笑った。



「 手術の日、また来るよ。 」


「 ・・・うん。 」


「 それじゃ、帰るよ。 」





「 ユノ兄・・・ 」



「 ん・・・・? 」



「 ありがとう・・・・。 」





俺は黙って、マッキーのおでこにキスをした。













手術の当日、俺は朝から病院にいるつもりで用意をしていた。





ピンポーン




こんな朝早くに誰だ・・・?




扉を開けると叔父さんがたっていた。




「 おはようございます。 今日はマッキーの手術の日ですよね? 

 俺も一緒に待っていてもいいですか?」


「 真樹は・・・・ 」






叔父さんは俺に封筒を渡し、こう言った。







手術は昨日だった、と。







マッキーがまた・・・嘘をついた。







思いやりのつまった嘘を・・・。







バカやろう・・・・





・・・⑱へ続く・・・






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