これは以前に友人と考えた小説です。



友人のブログにすでにアップされていたものですが、

友人がブログを止めるにあたり、こちらでアップすることにしました。





今回はユノ編です。

こちらは全19話と結構長いですww




つたない小説ですが、良かったらお付き合いくださいませ。



こちらは予約投稿となります。

毎日0時に更新予定です。






◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




家にもどると、かたづけも終わり、

マッキーがソファーでうたた寝をしていた。



「 こんなところで寝て・・・ww  風邪ひくぞ? おい、こら起きろ!! 」


何度か声をかけたり、揺すっても起きない。

動物園でもはしゃいでたし・・・疲れたんだな・・・。

マッキーにそっと毛布をかけた。



マッキーの寝顔はあどけなくて、子供のようだった。

高校生といっても、まだまだ子供だよなww



「 う・・・ん、・・・ゆう・・・え・・・・ち・・・ 」


おいおい、今から遊園地の夢でも見てるのか・・・?



「 や・・・く・・・・・・・く・・・ 」


どんな夢をみてるのだろう・・・。




・・・頬が・・・濡れてる・・・




昼間の涙は見間違いなんかじゃない・・・




マッキー、お前は何を隠してるんだ・・・?












「 おっはよ~! あ~、昨日は楽しかった!! 」


朝からマッキーは元気だ。

昨日見せた悲しげな感じは微塵もない。


「 お前なぁ・・・、寝るときはちゃんとベッドで寝ろよな?

 重たくって運ぶ気にもならなかったぞ? 」


「 あはは~、ごめん、ごめん。 

 毛布、ユノ兄がかけてくれたんだ? サンキュー!!」




相変わらず朝食にも牛乳が並んでいる。

この風景も慣れたきた。

というより、マッキーが勝手についで俺の食卓に置くのだから

仕方ないというところか。



「 ねぇねぇ、昨日亜矢さん、送ってってどうだった? 」

「 どうって・・・ 」

「 キスとかしちゃったりして? 」

「 ばっ・・・ばか言うなよ! そんなことある訳ないだろ! 」




ほっぺたにされただけだ・・・しかもかすった程度にね。




「 な~んだ、せっかくチャンスを作ってあげたのにさww 」

「 はぁ? お前、高校生のくせにそんなことに気をまわすなよ! 」

「 だってさ、亜矢さんってキレイだし、優しいし、料理上手だし

 ユノ兄のこと大好きみたいだから、文句のつけようがないじゃん? 」


「 何言ってるんだよ? 俺と中原さんはそんなんじゃないよ。 」

「 ふう~ん、じゃあ、ユノ兄はどんな女性が好きなの? 」


「 今は仕事をこなすのがせいいっぱいで、そんなこと考えたこともないよww 」


「 何だ、つまんないの~。 じゃあさ、明るくて元気なタイプと

 優しくて女らしいタイプとどっちが好き? 」

「 どっちとも言えないさ。 好きになったらそれが好みになるんじゃないのか? 」


「 そっか~。そうだよね! 好きなことが一番だよね! 」

何だかマッキーはとても嬉しそうだ。




好きな人か・・・・この2年、仕事一筋でそんな気も起きなかった。

学生時代も何人かつきあったりしたが

俺の細かさに嫌気がさしてジ・エンドってパターンがほとんどだった。



それに比べてマッキーは俺の細かさなんて全く気にしやしないし、

それこそ俺の性格まで変えそうな勢いだww

お前みたいな奴、今まで初めてだよ。















あの日から何故か中原さん・・・亜矢ちゃんが

( 半強制的にそう呼ばされたのだが )

夕飯を一緒に食べるようになった。

何でもこの前2人で電話番号を教えあっていたらしい。

2人はとても気があうようで、まるで姉と弟(妹?)みたいに食事を作る。

その姿は、見ていると微笑ましいものだったが、

俺は半分のけもの状態でフクザツな気分でもあった。





ここは俺の家なのに・・・2人でばっか楽しそうだよ、全く・・・








マッキーが食事中に聞いてきた。

「 ユノ兄~、明後日は遊園地に連れてってくれるんでしょ? 」

「 この前、動物園いったばかりだろう? 今週は家のことやるんだ。 」

「 え~、オレ、あと2週間しかここにいないんだよ? 」

「 お前が家に戻ってからだって、いくらでもいけるだろう? 」



「 ダメだよ! ここにいるうちにいかなきゃ!! 」

マッキーは突然立ち上がり叫んだ。



「 マッキーちゃん? 」

亜矢さんも俺も突然の大声に驚きを隠せなかった。



「 あ・・・ごめんなさい・・・・でも、せっかくだから・・・

 ここにいるうちに・・・行きたいな、って・・・・ 」


「 そうよね、ユノさんちに来ている間の思い出作りも大切よねww 」

「 うん・・・家に帰ったら、ユノ兄にこれ以上無理を言っては駄目だって

 言われちゃいそうだし・・・ 」


「 仕方ないな・・・お前、そのかわり帰ってきたらキチンと掃除しておけよ? 」


「 !!!!  うんっ!!! 」

マッキーは満足げに返事をした。



「 いいですね~、仲が良くってww 」

「 亜矢さんも一緒に行こうよ! 」

「 私も? すごく嬉しいけど、今度の日曜はおじいちゃんのお見舞いに

 いくから駄目なのよ。 マッキーちゃん、誘ってくれてありがとうね。 」


「 亜矢ちゃんのおじいさん、具合が悪いんですか? 」

「 この前、階段で転んで足を怪我しまって1ヶ月ほど入院することに

 なってしまって・・・ 」

「 おじいちゃん、早く治るといいね。 」

「 うん、とても感じのいい病院で、先生方もいい方達だから大丈夫。

 すぐ良くなると思うわ。 さくら病院ってこの辺でも結構有名みたいだけど知ってる? 」


「 ああ、それ、俺の実家の近くにある病院ですよ。

 あそこは評判がいいみたいだから、いいんじゃないかな。 」


「 そうなんですか? 良かった!! それにしても、偶然ですね!! 」

「 ホントにww  意外なところでも繋がってるものです。 」


「 ユノ兄もそう言うんだから、おじいちゃんすぐ良くなるよ。 」

「 ええ、きっとそうね。 」


「 亜矢さんも、次にお出かけするときは一緒に行こうね!! 」

「 ええ、もちろんよ、マッキーちゃん! 」










日曜日の朝になった。

天気も良くて、出かけるにはいい日和だ。


「 マッキー、どこの遊園地に行くんだ? 」



マッキーが浮かない顔をしている。


「 ・・・ごめん、ユノ兄・・・今日、遊園地に行けなくなった・・・。 」


「 何だよ? お前がどうしても今日行こうって言ったんだろ? 」

「 うん・・・でも、今日は行けないんだ・・・ごめん、ユノ兄・・・ 」


マッキーは今にも泣きそうだ。

何か理由がありそうだが、とても聞き出せる雰囲気ではなかった。




「 ・・・勝手ばかり言って・・・もう今度ドタキャンしたら、どこも行かないからな? 」

「 分かった・・・ごめんなさい・・・ユノ兄。 オレ、ちょっとでかけてくる。

 夕方には帰るから・・・。 本当にごめんなさい・・・。 」



「 ・・・いいよ。 俺も今日はゆっくりしてるから。 遅くなるなよ? 」

「 うん、分かってる。 じゃあ、行ってくるね。 」

「 ああ・・・。 」







バタン・・・ドアが閉まる・・・

マッキーはどこに行ったんだろう・・・。

あいつは明らかに変だった・・・。

でも、何だか聞いてはいけない・・・そんな気がした。





急にヒマになってしまったな。

掃除と洗濯したら、本屋にでも行ってくるか。




今まで休みは静かにゆっくりが当たり前だったのに

何だか今日はとても寂しい気がする・・・。

部屋もガランとして見える・・・。











俺は本屋に出かけた。

最近近くにできた本屋は大きくて本の種類も多く、

俺のお気に入りの店となっていた。

前から読みたかった本を購入して帰ろうとして立ち止まった。

道路の向こうに俺の知っている顔を見かけたのだ。






マッキーだ! 誰かと一緒に歩いている・・・

その誰かは後姿でよく分からなかったが男のようだ。

マッキーはとても楽しそうに笑っていた。






俺と遊園地に行かずに何で・・・






俺の心に黒い染みのようなものが広がっていくのが分かった・・・。





・・・⑪に続く・・・





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