こんばんは。
久しぶりの雨の一日でした。
乾燥注意報が少しは緩和されたかな~なんて勝手に思ったりしてました(笑)
2月20日は「アレルギーの日」。
アレルギーといえば、花粉症や食物アレルギーを想像する人が多いが、かつて深刻なアレルギー疾患といえば、「ぜんそく」だった。
発作を起こした患者は猛烈に苦しみ、最悪な場合、死にも至る病だからだ。
薬物治療が進化し、多くのぜんそくはコントロールが可能な病気となった。
ところが、医師の中には、きちんとした診断ができず、「重度なぜんそく」については95%が誤診とされている現実をご存知だろうか。
「重症のぜんそく」で、強力なステロイド剤の内服を長期間続けた結果、副作用による重度の骨粗鬆症に陥いるケースが多いとされる。
また、「VCD(ボーカル・コード・ディスファンクション)=声帯機能不全」を発症する場合もあるとのことだ。
聴診器をあてると、ぜんそく患者と同じようにヒューヒューと音がする。
このため、「重度のぜんそく」と誤診されてしまうことがあるという。
この病気は心因性の疾患であり、むろん、ぜんそくではない。
当然、ぜんそくの治療は意味がない。「吸入ステロイド」は効かないし、「経口ステロイド」も百害あって一利なしだ。
ステロイドをどんどん飲まされると、患者さんは太るだけでなく、骨粗しょう症で骨折をおこす。
長期間、ステロイドを大量に服薬するのは危険だといえる。
経口ステロイド剤は、少量の服用でも長期間に渡ると骨粗しょう症を引き起こし、患者の命を縮める。
ぜんそくの診断・治療はそれだけ難しい。
アスピリンぜんそくやアスペルギルス(重症のカビアレルギー)といった難治性ぜんそくもある。
また、慢性気管支炎のような他の病気も併発しているのに見逃され、ぜんそくの治療だけやってきたために症状が悪化した症例さえある。
特に、高齢者の場合、3つ4つの病気を持っているのは普通です。
それらを的確に解析して、この方の症状の3割はこの病気、4割はぜんそく、といったように診断できなければ、適切な治療はできないと思っていたほうが良い。
診断で最も重要なのは、ぜんそくを引き起こしているアレルゲン(アレルギー源)の特定だが、患者さんをアレルゲンから隔離する環境対策を、治療薬の服用と同時進行でやらなければ絶対に治癒することはない。
また、アスペルギルス(カビを原因とする病気の一つ)もあるので、天井裏とかも気に兼ねなければならない。
実は日本には、アレルギー学について専門的な教育を受けたドクターはほとんどいないと言われている。
呼吸器アレルギーや感染症膠原病アレルギーなどの講座(名)はありますが、そのほとんどはアレルギー学ではなく、呼吸器、膠原病などが専門の講座だ。
直接のぜんそく死は、20年前の年間6000人以上から現在では1500人まで減少している。
しかし、間接ぜん息死、すなわちステロイドによる副作用(骨粗しょう症や感染症など)で亡くなる方は、今でも少なくないのだ。
誤診による死亡から、自分を守るためにも、簡単に「ぜんそく」だという診断を100パーセント信用する前にセカンドオピニオンをお薦めする。。