選ばなきゃ仕事あるって言うけれど | 実録!シュガー社員~Who is SUGAR ?

選ばなきゃ仕事あるって言うけれど

派遣で事務をしています。今の派遣先には1年ちょっと在籍、契約更新中。
ですが最近、一連の「派遣切り」報道を目にしては、自分も明日は我が身かと怯えております。

「好きで派遣の仕事を選んでるんでしょ。自己責任だよ」とか、「選ばなきゃ仕事いっぱいあるでしょ?仕事にありつけないのは高望みしてるから」という声も聞こえますけど、そのように言う人たちに対して聞きたいことがあります
「じゃあ選ばずに就ける仕事に就いたとしても、その仕事に不向きだとしたら?どう責任取ってくれる?」と。

介護などは人手不足が言われてますが、体力に自信のない人や、人と接することが不得手な人には不向きでしょう。そんな人が介護業界に就職したところで、職場やユーザー(被介護者)に迷惑がかかるだけのような気が。私が介護関係の会社の社長だったとしても、そういう人は使いたくないと思うくらいです。
農業も人手不足ですが、戯れに買った鉢植えのサボテンすら枯らしたことがあるような人はお呼びではないと感じます。

そういうわけで、不向きな業界・職種に就職しても元からいる人たちの迷惑だろうからという理由から、個人的には仕事は選んだ方がいいと思うのですが、そんなこと言ってると私が選ぶ事務職という仕事は派遣しか求人してないということが多々ありまして。
私だって同じ仕事で正社員になれるんだったらそっちの方がいいですよ。実際事務の正社員を探してみたこともあります。
でもハローワークに行っても転職サイトで探しても、正社員で希望の仕事ってなかったんです。

あったとしても競争率高くて落ちたり、年齢で引っかかったり。
正社員の求人の振りした派遣の求人ってことも山ほどありました。
このように、希望する仕事は派遣しか求人がなく、選ばずに就ける仕事には適性がない、という人は、一体どうすればいいというのでしょうか。
日本は、「選ばなきゃ仕事はある」は事実です。
しかし、日本人としてまともに生きていくためには、

1、社会保険税を負担し
2、また男性なら妻子を養い、いずれはマイホームを取得し、ローンを継続的に支払える、
3、さらに老後に備えて貯蓄ができる

これらのハードルをカバーできる職でないといけません。
これらの条件を無視すれば、仕事はいくらでもあります。
実際、ハローワークを見てみると、本来は禁止のはずの社会保険未完備の仕事はあちこちにありますし、継続的雇用を約束しない非正社員職、食べていくだけでやっとの低賃金職ばかり。
「えらばなければ仕事はある」というのは、文化的生活をあきらめろ!と言う意味です。
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