ミュージカル『キューティ・ブロンド』 @シアタークリエ
音楽/詞:ローレンス・オキーフ&ネル・ベンジャミン
脚本:ヘザー・ハック
翻訳・訳詞・演出:上田一豪
音楽監督:小澤時史
振付:藤林美沙・梅棒
出演:
エル 神田沙也加
エメット 佐藤隆紀
ワーナー 植原卓也
ポーレット 樹里咲穂
ヴィヴィアン 新田恵海
ブルック 木村花代
キャラハン教授 長谷川初範
真瀬はるか/ダンドイ舞莉花/武者真由
青山郁代/エリアンナ/北川理恵/濱平奈津美
上野聖太/加藤潤一/高瀬雄史/古川隼大
*****
週末に『キューティ・ブロンド』も観劇。
珍しく映画を見たことがあったけど、細かい話はきれいさっぱり忘れていましたσ(^_^;)
外見で判断されがちなブロンド娘エルの痛快サクセスストーリー。
どこまでもピンクのお衣装がキュートでお似合いの神田沙也加さん。可愛いだけではなく、コメディの間も抜群でした。ブロンドが思ったより白っぽく見えたのが惜しい。
ポーレットの樹里さんがコメディがお得意なのは十分わかっていましたが、木村花代さんも面白かった。歌の人だと思っていましたが、ガンガン踊ってらっしゃいました。
縄跳びがスゴイ。二重跳びとかもう無理です。
しかも、終わった後に話すとか、もっと無理です。
さすが、元四季。鍛え方が違う。
エメットの佐藤さんは『タイタニック』以来、ほぼ2年ぶりに拝見。
あの頃よりは痩せられましたね。必死に這い上がってきた貪欲さのようなガッツいた感じはなく、スラム街で育ったとは思えないおっとりした感じ。でも、真面目で誠実で身なりを構うより勉強が第一、野暮ったさがある(ホメてます)エメットは、ピッタリだと思いました。ギャップがあってこそエルの見立てたオシャレなスーツが活きるってものです。
エルが、元恋人ワーナー(植原卓也さん)や大学教授であり弁護士のキャラハン(長谷川初範さん)の鼻を明かし、クラスメイトの女性たちにも一目置かれる存在になり、最後は傍で見守ってくれていたエメットと結ばれる。これ以上ないくらいのHappy Musicalでした。
楽しかった~ヾ(@^▽^@)ノ でスッキリだと良かったのですが、ちょっとモヤっとしたところも。
ワーナーはエルがどうしても結婚したい!必死に勉強してでも同じ大学に行きたい!というくらいの男性。申し訳ないけれど、物足りなかった。逆に役不足になるだろうけれど、他ミュージカル作品で主演経験の豊富な人を持ってきてこそ、面白い役だと思います。
恋敵のヴィヴィアンも同じく。如何せん地味なスーツ姿は街中の就活生みたい。
舞台セットもスカスカしていて何だか、いまいち・・と思い、海外の舞台が気になって動画を探したら出てきました。数場面見ただけですが、セットは同じように作っているのですね。
ただし、上手下手まで全体的に埋まっているように見える。セットが大きいのか舞台の横幅が狭いのか?
少し辛口な感想も書きましたが、笑えるところも多く、ストーリーと音楽は楽しめました。
自分自身も見た目で人を判断していないかなと反省してみたり、エルのポジティブな考え方、生き方にこうありたいなと思ったり。何より神田さんがポジティブ、元気で明るいエルを好演。もうすぐ春だし、私も何か新しいことを頑張ってみようかなと思った観劇後でした。