宝塚歌劇月組 @東京宝塚劇場
ザ・ミュージカル『グランドホテル』
脚本:ルーサー・ディヴィス
作曲・作詞:ロバート・ライト、ジョージ・フォレスト
追加作曲・作詞:モーリー・イェストン
オリジナル演出・振付、特別監修:トミー・チューン
演出:岡田 敬二、生田 大和
翻訳:小田島 雄志
出演:
フェリックス・フォン・ガイゲルン男爵 珠城 りょう
エリザヴェッタ・グルーシンスカヤ 愛希 れいか
オットー・クリンゲライン 美弥 るりか
フリーダ・フラム(フラムシェン) 早乙女 わかば
ラファエラ・オッタニオ 朝美 絢
オッテルンシュラーグ 夏美 よう
ヘルマン・プライジング 華形 ひかる
エリック・リトナウアー 暁 千星
他
モン・パリ誕生90周年 レヴューロマン『カルーセル輪舞曲』
作・演出:稲葉 太地
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2年以上ぶりのタカラヅカです!
顔と名前が一致するジェンヌさんもわずか。
先入観なしに楽しみました。
主演コンビを男爵とバレリーナに変更したことで、グルーシンスカヤの♪Bonjour Amourと男爵の♪Roses At The Station があったのが嬉しかった。
その代わりジミーズがさらに目立たなくなっていました(゚ー゚;
男爵はすっきり長身で、若いはずなのに意外に落ち着いた感じ。
たまきち(って呼んでますが、愛称が合ってるのかは??)は2008年初舞台ですか。
それはもう名前しか記憶にないわけだ。
宝塚のトップ娘役にグルーシンスカヤはどうなんだろう?と思っていましたが、ビックリしました。宝塚娘役の域を超えて、役者さんですね。宝塚ファン友達から歌が上手いと聞いたことはありましたが、こんなに出来る方だったなんて、可愛らしいプロフィール写真からは想像もしていませんでした。前方で見たら、張りのあるお肌とか若さを感じてしまうのかもしれませんが、声のトーン、口調、動きから「39歳と39か月」が嘘っぽくなかった。
男爵より十分年上に思えましたし、♪Love Can't Happen は、セリフのところから二人の気持ちの動き、高まりがグイグイ伝わってきて、やっぱり美しい場面でした。
初演は宝塚らしさを排除して、一ミュージカル作品に徹していたような記憶があります。
だからこそ、衝撃的で強烈に印象に残っているわけですが。
ラスト、白い衣装のトップコンビがデュエットダンス・・から、さらに、トップが銀橋を渡る演出に「今回はタカラヅカだなぁ」と。
お披露目公演ですものね。やっぱりファンだったら、銀橋は通ってほしいよね。
オットーのみやるりちゃんは役にあっていました。
わりと高めな声なんですね。高音になると細くなるのが気になりますが、綺麗に聞かせていたなと思います。
ラファエラは歌が上手かった。芝居も好きです。
フラムシェンは、物事深く考えていない感じ。
こういうフラムシェンもありだなぁと思いながら観ていました。
チャールストン等を全員で踊ってしまうので、主要キャストが舞台奥に動くと見えなくなってしまうのはちょっと・・と思いましたが、出番の少ない下級生のための、苦肉の策でしょうかねσ(^_^;)
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ショーは一転煌びやか。
大きな回転木馬は夢のような雰囲気。
キラキラな電飾と、派手だけれどケバすぎない色彩のセットや衣装。
世界巡りのショーは各地の特色を出し、場面毎に雰囲気が変わるので、わりと好きな形式のショーです。
みやるりちゃんを中心としたシルクロードの場面が、影ソロの綺麗な歌声とストーリのあるダンスで好きな場面でした。中詰めは華やかで賑やか。フィナーレのシンガーがいるトップコンビデュエットダンスも凄く好き(贅沢をいえば、タキさんやそんちゃんくらい歌えてほしい・・・)
トシくんなんてダンスの人だと認識していたのに、ソロで歌ってた(ノ゚ο゚)ノ
大階段の黒燕尾群舞まであって、久々に観たタカラヅカが、大好きなミュージカル作品とタカラヅカらしいショーで大満足でした。