海宝直人ソロLIVE NAOTO at home @ヤマハホール

 

Vo 海宝直人
Pf.森亮平
Vn.桜田悟

Gt.望月優

Vla.吉本ヒロ

Vc.芝崎敏生

Vla.小林知弘

 

セットリスト

 

8.Medley "Disney song"

When You Wish upon a Star~Can You Feel the Love Tonight~美女と野獣~ホール・ニュー・ワールド

 

14.Medley "Les Miséales Memories"
民衆の歌 ~彼を返して ~心は愛に溢れて ~夢やぶれて

 

アンコール

♪Big Finish 『スマッシュ』より

♪また会いましょう (TDL カントリーベア・ジャンボリー)

 

*****

9日、10日と両日行ってきました。

セットリストは全く同じでした。

でも、曲紹介のエピソードは少し変えてきていたし、質問コーナーは全然違っていて面白く、両日行けたことに感謝です。

 

歌手出身のミュージカル俳優というわけでもないのに、洋楽、邦楽、ディズニーからミュージカルまで色々と歌ってくれて、また其々をその雰囲気で聴かせてくれるのが、歌の上手さを物語ってます。

 

バンドが6人もいらっしゃるのは、私が経験した海宝くんのソロライブでは初めてです。

 

ヤマハホールは拍手の音が大きく響き、音響の良さを実感しました。

アカペラで始まる♪レミゼラブルメモリーズでは、客席を包み込むように、海宝くんの歌声がよりステキに響きわたってました。

 

以下、トークは記憶している限りニュアンスで。

両日ごちゃ混ぜです。

 

「つい先日までカジモドを演じていたため、気を付けないと口が曲がってしまう」

 

「緊張しています」 「2日目だけど緊張しています」 客席にも「緊張してますか?」

 

「こんなに沢山のお客様が、2階席まで・・」(嬉しそうに手を振る)

拍手で応える2階席。

「あ~、眩しくて何も見えない」(バッサリ)

でも、度々2階席の方も見上げていました。

前方席だと逆に視線が上がるのでよくわかる。

 

「テーマを決めていたわけではないけれど、歌いたい歌を集めたら愛や恋、それは親子だったり恋人だったり形は色々だけれども、そんなテーマを歌います。」

 

♪2 「ミステリアスな女の子の歌です」とタイトルそのままな曲紹介(両日とも)

 

「続いては同じ愛でも喪失を歌った2曲を歌います」

 

♪3 エリック・クラプトンのエピソードも有名な歌ですよね。 

「4歳の息子を亡くして、この歌を歌うことで死を乗り越えた。だから、現在は封印して歌わないそうですよ」 

歌詞の世界に身を投じ、演じているような部分もあったりするのかな?同じ経験をしたかのように、切ない心の叫びが聞こえてくるような感情が込もった歌と表情に、胸が締め付けられました。

 

♪4 「槇原敬之さんの歌です。高校生の頃に感動して、毎日聴いていました」

後で歌詞を読んでみて、この歌に感銘を受ける高校生って深い・・・と思いました。

槇原さんの歌はどれも情景が頭に浮かんできて、好きです。この歌詞と海宝くんの歌声で浮かんだのは柔らかな水彩画で描かれたような情景でした。

 

♪5 「ドラマ『トリック』が好きで、その主題歌を歌っていた鬼束ちひろさんの歌も好きでした。鬼束さんは暗い歌が多くて・・・僕病んでたんですかね?」

「鬼束さんには珍しく、あっ失礼かな、明るい歌で中学生の男の子の初恋を歌っています」 「皆さんも初恋を思い出して聴いてください(笑)」

 

マジックにハマっていた話もしてくれたのですが、

9日は、VHSに録画したマジックの番組を一時停止やコマ送りで、何とかトリックを見破ろうとした話。「今、4Kテレビとかあるから、もっとわかるかもしれないですね」 

10日は、大晦日の年越しに部屋中マジックの道具だらけにして過ごした話を。何でもそうすると翌年はそれが上手くなるという言い伝え?があったそうです。聞いたことないσ(^_^;)

 

♪6.7 「続いてはオールディーズです」

音楽の趣味はお父様譲りなのですね。

子供の頃、車の中でよく聞いて好きになったそうです。「また聴きたいけど、それが言い出せない。(CDを探そうと)よく父親の荷物を漁って怒られました」

「英語の歌は、聞いては巻き戻し、カタカナで書いて覚えました。1曲に何日もかかって。今はもうあんなことは出来ない」 「今も英語の歌を構えることなく歌えるのは、あの頃のおかげ」

「高校生の時に英語スピーチの県大会で4位になりまして、今も学校に賞状が飾ってあるとかないとか」

 

この後、質問コーナーがありました。

以前のライブでもありましたが、こういう企画は良いですよね。

雑誌のインタビューは早ければお稽古前で、公演終えたばかりの頃に振り返って語られる機会なんて、なかなかありませんから。10日は『ノートルダムの鐘』のカジモドについてや、憧れのアラン・メンケンさんと対面した時のエピソード等、貴重なお話をしてくれました。トークの長さだけ、思い入れの強さを感じました。

 

10日は「業務連絡」の紙がなくても進行間違えずにスムーズで、ピアノの森さんに「もっと明るい曲」 「そんな感じじゃない」とか茶々を入れる余裕がありました。

 

アラン・メンケンさんのエピソードの時に、海宝くんに「何か弾いてよ」と言われた森さんが、ディズニー作品ではなく『シスター・アクト』を弾くあたり流石だわ~と感心しました。

ハミングしつつ、メインのところを一瞬英語でガチに歌って、「ここが歌いたかった」という海宝くんも流石。

 

♪8 海宝くんが関わったディズニー作品のメドレー

 

♪9 『ヘラクレス』より 「歌ってほしいとよく言わるので入れてみました」

セットリストが白紙の9日は歓声が上がっていましたね。

私もずっと歌ってほしいと思っていたので、思わず声が出ました。

 

♪10 『トイ・ストーリー』より

 

♪11 ゴダイゴさんの歌。

伸びやかな歌声で、前向きな感じがよく出てました。

 

♪12 『ドラえもん のび太の太陽王伝説』より

「それぞれのキャラクターのテーマソングがあるんですよ。(のび太の歌を歌う) ヤングシンバの頃、楽屋でCDをずっとかけていて大人キャストたちに引かれてました(笑)」

ドラえもん好きは聞いたことがありましたが、夢中になっていたのがよくわかりました。

 

♪13 『リトル・マーメイド』より

「演じてはいないので(ディズニーコーナーではなく)ミュージカルコーナーに入れてみました」

「これもよく歌ってほしいと言われます」

『リトル・マーメイド』のお話から、カリフォルニアに別版の『ノートルダムの鐘』を観に行った話になり「♪陽ざしの中へ で涙が出た。自分もここを目指していきたいと思った」とカジモドについてのお話が長く長く・・・途中で違う作品の話になっていることに気がつき戻りました。

 

♪14 「これからお稽古が始まるので、その前に」と、いつもは英語で歌われるところを日本語で歌ってくれました。毎度感動しますがアカペラの♪民衆の歌が秀逸。

「前回終わってから、ああすれば良かった、もっとこう出来た、というところをやり尽くすつもりで挑みたい」 あれから2年弱、たくさんの経験を経たマリウスが楽しみです。

 

♪15 やはりこの作品から歌わずには終われない、と。

『ノートルダムの鐘』より♪陽ざしの中へ でも♪石になろう でもなく♪いつか

 

「演出もあるかもしれないけれど、終わった後に本当に自分が演じていたのかな?と思うような今までにない感覚だった」 

 

「いったんカジモドはお返しして、またいつか戻ってくるときまで預かっていてくださいと挨拶してきた」

「カジモドを演じられたら、役者として満足してしまうかもと思っていた」

「今は身体の許す限り演じていきたい」

 

必ず戻る。強い決意表明でした。

 

「カジモドを演じていたからこそ歌える♪いつか もあると思うので、聴いてください」

 

美しかったです。

 カジモドの歪みのない心からの声が、そのまま歌になったようで、 涙が頬を伝いました。

 

念願の海宝カジモド版のCDも発売されるようで、本当に嬉しくてたまりません。

 

アンコールは海宝くんのライブラスト曲、ほぼ定番?♪Big Finish と、ライブで一度やってみたかったという東京ディズニーランドからの♪カム・アゲイン

 

賑やかに明るく終わりました。

 

 

ソロライブのたびに、会場が大きくなり客数も増え、たった1年半程前の小さなライブレストランでのライブが随分昔のことように思えます。

 

でも、もっと大きなホールはたくさんある。

 

次のソロコンサートは、もう少し大きくて、行きたい人が皆入れるくらいの会場でありますように。