いきなりだがこの前 くるみパンを食べた。
あのスタンダードなくるみパン、あれは苦労の味、涙の味。
前 看護学生時代の凄まじい部屋をアップしたが、その時に好んでいたパン。
その時のお話。
あたしは22歳までフリーターをしていて、
それから看護学生(看護助手)として昼は病院で働きながら夕方 看護学校に通わせて貰っていたんだけど、
看護学生ってはっきり言ってそこで働く看護師さんにとってはゴミ同然だから、奴隷の様に扱われるんだよね~。
その日は 「産業廃棄物 (その時言われたのは使用済み注射針) のごみ箱の中に プラスチックの針のキャップが混入しているから 看護学生で全て分別してから帰って」と言われた。
ゴミ箱って言ってもかなりでかくてその中に入っている注射針は数千本...。しかも全て使用済み。
看護学生は注射針を使う事はないし、使用済み注射針のごみ箱にプラスチックを捨てる機会もないのに~!! んま、奴隷ですから。
どんな患者の血液が付着してるか分かんないのにねぇ。 その針を誤って刺したりして病気が感染したら死につながる事も...。
なんでその時だけ分別しなきゃいけなかったのか~??
その日 勤務の看護学生は3人で、針を自分や相手に刺さない様に細心の注意を払いながら 長いピンセット(セッシといいます)で分別したね。泣きながら。血の匂いが 凄まじかったのを今でも覚えている。
大袈裟だけど、「アイツ(ナース)、針刺しで感染させてあたし達を殺すつもりやん」って言ってた。(笑)その時は本当にそう思った!!
(感染症持ちの患者さんにも失礼だが。)
あたしはその頃22歳でその日の看護学生の中で 一番年上だったけど、あたしが初めに泣いた。
勤務後、あのありえない寮で同期に「お疲れ」って貰ったのがくるみパンであった。 (5歳年下)
「あぁ、おいしい」って部屋で号泣。
今考えるとそうでもない様な話だけど色んなモノが積もりに積もって病んでたんだろうなぁ。
それからくるみパンばっかり食べてた...。(笑)
いまだに大好き。
今はそのパン屋さんつぶれました。 この前食べたくるみパンは近くに出来たパン屋のものなのだが。
しかし、そんな時に自分の為に遣われる優しさって、ちょっとでも泣けるし、凄く染みる。
仕事でめためたにヤラれてへこんだ日、
病院の食堂で食べる夕御飯の時に、いつもは冷たい取り置きの夕飯が暖かかったとか。それで号泣。
超病んでる証拠だよね。
それはあたしよりちょっと早く帰った先輩がレンジで温めてくれてたとそん時すぐに解ったんだけど。
一人で食堂で号泣。夕飯あったかかっただけで!!(笑)
夜の食堂なんて誰も来ないしね。
看護学生時代、いろんな人の優しさに依ってあたしは支えられてるって本当に本当に思ったなぁ。
その時まで自分で何でもやってきたみたいに思ってたし。
神様は一切信じないけど、色んな人に助けられてきたって本当に思う。
てか、大人になれば自動的に強くなれるものだと思っていた。
28歳になった今でだってあたしは全然強くないし。(笑)そもそも「強さ」ってなんなの??
Ayano