日曜の午後。
自宅の電話にフリーダイヤルからの着信あり。
振込詐欺がこんだけ騒がれている中、おばあちゃんは見知らぬ番号には出ないため、旅人が受話器を取った。
「もしもし」
「こちらは****の◯◯と申します。」
相手は若い女性だ。
油断せずに、あえて低い声で用件を聞いてみた。
女性「猫ブラシはいかがでしたか?」
旅人「ん? うちにイヌはいますが、猫はいませんけど」
女性「猫ブラシはいかがでしたでしょうか?」
おばあちゃんが間違ってイヌではなく猫用のブラシを頼んだかもしれない。
キッチンに向かって叫ぶ旅人。
「ちょっと待って。
おばあちゃ~ん!
猫ブラシ注文しましたか~?」
ババ「そんなもの、頼んだ覚えないよ!」
旅人「もしもし、頼んでないですね。」
女性「いえいえ、猫ブラシのお味はいかがでしたでしょうか?」
ブラッシングした猫の毛を食べることなど、ありえないんですが と、とまどう旅人。
キッチンで料理しているおばあちゃんの手元を見ると、通販で買った「根昆布だし」がしっかり握られていた。
旅人「美味しくいただきました」

自宅の電話にフリーダイヤルからの着信あり。
振込詐欺がこんだけ騒がれている中、おばあちゃんは見知らぬ番号には出ないため、旅人が受話器を取った。
「もしもし」
「こちらは****の◯◯と申します。」
相手は若い女性だ。
油断せずに、あえて低い声で用件を聞いてみた。
女性「猫ブラシはいかがでしたか?」

旅人「ん? うちにイヌはいますが、猫はいませんけど」
女性「猫ブラシはいかがでしたでしょうか?」
おばあちゃんが間違ってイヌではなく猫用のブラシを頼んだかもしれない。
キッチンに向かって叫ぶ旅人。
「ちょっと待って。
おばあちゃ~ん!
猫ブラシ注文しましたか~?」
ババ「そんなもの、頼んだ覚えないよ!」
旅人「もしもし、頼んでないですね。」
女性「いえいえ、猫ブラシのお味はいかがでしたでしょうか?」
ブラッシングした猫の毛を食べることなど、ありえないんですが と、とまどう旅人。
キッチンで料理しているおばあちゃんの手元を見ると、通販で買った「根昆布だし」がしっかり握られていた。

旅人「美味しくいただきました」
