
ハンスムートのデザインとして知られる刀シリーズの国内第一弾がGS650Gでした。
写真のGSは、セミカウルがつき、車体カラーも深めのメタリックに変更され、星型ではない6本キャストホイールになったⅢ型のGS650Gです。タンクは23Lもありました。
切れのあるデザインや、色使いは時代を先取りしすぎた感があります。
販売台数も数少なく、乗っているだけでいろんな仲間が増えたオートバイでした。
静岡 天竜川でのBG主催のシャフターズミーティングに参加したり、スズキGSミーティングなど、こいつのおかげでたくさんの思い出ができました。
初冬の関越道を走行中、ドライブシャフトを回すギヤのシャフトが割れたため、エンジンは回るんだけどまったく動けない状態となり、高速の路肩を延々と押して料金所を出てきたのが元気なGSの最後でした。
SBSに修理を依頼しましたが、半年以上たっても直してもられず、直せないならもどしてくれと電話したら「エンジン開けたから工賃よこせ」と、5万以上請求されました。トラックで返却されたとき、なぜかキーはひん曲げられ、修理を依頼する前よりボロボロになって帰ってきたGSは悲しそうでした。
最後は、解体屋が1万で引き取ってくれました。
直してもらえれば今でも乗り続けたいオートバイでした。