今週のお花です。いつも当院近くのミドリヤさんから届けてもらっています
まだまだ暑いですね。なんというか、8月が今も続いていて、秋はどこに行ったのかという感じでしょうか・・・
さて、タイトルにもありますように、ここをケガしたんだけど、あるいはここが痛いんだけど、どこの科に行けばいいのどの医療機関がお勧めなのという時、医学的知識があまり無い方は、大変迷われると思います。
当院は整形外科が専門ですが、例えば、顔面のケガは、専門外なのですよねぇ。そんなの、一般の方は、ほとんどご存じ無いと思います
以下、患者様が迷われる場合、受診すべき科について、一部抜粋して記載いたします。
鼻や顔面をぶつけた。骨折が気になる。→形成外科
鼻や顔面をぶつけて出血している。→皮膚科・形成外科
頭を打った。脳は大丈夫か。→脳外科
顎を強打して、顎関節が痛い。→口腔外科(歯科領域)
爪が取れた。→形成外科
巻き爪になった。→形成外科
腹が痛い。→内科(消化器内科)・外科
背中が痛い。→整形外科で診察後問題なくば、内科(循環器科や消化器内科)
胸が痛い。→整形外科で診察後問題なくば、内科(循環器科)
基本的に、「頭や顔面、お腹、爪」以外は、整形外科領域です(そうではない場合もありますが・・・)。もちろん、爪に関しては、整形外科で診る整形外科専門医もいます。私は、かかりつけの方については、診ることはありますが、初診の方には、一応、形成外科受診を勧めています~
また、「どの科かに行くべきか」は分かったけど、実際、どこの医療機関に行けば良いか
それは、まずは、その症状の応じた地域のクリニック(診療所)ですね。間違っても、初期診断時は、整骨院や接骨院へは、行くべきではないと思います整骨院や接骨院へは、整形外科受診後に、整形外科専門医と話し合ってから行ってくださいね。なぜなら、整骨院や接骨院で、骨折の見逃しの可能性もありますし、初期診断を間違えて、結局、初期の大事な治療期間を逃してしまって、治らないということも起こりえますから・・・
次に、地域のクリニックで、手に負えない場合は、病院へ紹介してもらえます。今も昔も、患者様が、クリニックではなく、初期から、いきなり病院へ受診する方がいらっしゃいます。
地域の民間病院はともかく、いきなり中規模以上の病院、特に公的な病院に、患者様が行く場合は、そこの医師やスタッフに、煙たがられます。なぜって、ただでさえ、病院は混んでいるのに、医師も職員もさらに忙しくなるからですね。
「クリニックで診ることができる疾患は、そこで診て、病院ではないと診ることができない疾患は、病院で」というすみ分けが今の時代、必要なのです。もし、ほとんどの人が、病院で治療してもらうことを希望すれば、1分診療を覚悟する必要があります。それで患者さんが、納得・満足できればいいのかもしれませんが、医師は、見逃し・見落としがあることを極端に嫌います。患者さんが良くても、医師は実は嫌なのです。
ということで、病院の先生が、しっかり患者さんの病気を診て、治すためには、それなりに診察時間が必要ですから、「単純な疾患は、開業医」で、「病院ではないと診ることができない疾患は、病院で」という国の方針はそういうことなんです
そして、病院を受診する場合は、地域のクリニックで書いてもらった紹介状や、そこでの採血・画像データがあれば、病院の医師は、比較的短時間に診察・治療ができるのです。
仮に、紹介状無く、受診しても、門前払いにはなりませんが、追加の特別費用が発生したり、朝早くに受診しても、終了時間が夕方になったりします。あらかじめ、かかりつけ医で、紹介状を記載してもらい、その医療機関で紹介先の病院の予約を取ってもらうのが良いでしょう
最後に、地域のクリニックで迷う場合、どういうことを基準に選ぶか
まず、①近所の人、地域の知人、職場の人などに聞いてみる。次に、②検討中の医療機関のGoogleコメントなどを見る。最後に、③その医療機関に電話をしてみる。
こんなところでしょう。Googleコメントに関しては、その情報をうのみにしてはいけないと思います。
他院の数十倍の件数のコメントが書かれているところありますよね。そういうのは、たいてい、患者様に「口コミすれば、サービスします~」といった営業活動によるものですし、場合によっては、サクラが混じっています
また、たいていコメントを記載する人は、残念ながら国民性なのか、日本においては、良い意見よりも、クレームや文句が多いですから、そういう低評価のする人のコメントは見ても良いのですが、見極めが必要ですね。
客観的に冷静かつ丁寧に、礼節もわきまえて記載している人のコメントは、信じても良いでしょう。一方、稚拙・乱雑で感情むき出しのままの、いわゆる誹謗中傷的なコメントは、読む価値も無く、その方の、主観的な意見に過ぎないでしょう。
もし、主観的な意見なのか、客観的な意見なのかが、気になるならば、Googleでは、誹謗中傷のコメントを記載した人物が、他の店や医療機関で投稿している内容を見ることができますから、それもご覧になった方がいいでしょうねぇ。その人物が、ほとんどの所で、クレームばかり投稿していれば、インフルエンサーにもなった気分なんでしょうが、一般の方は信じるに値しません
さらには、それらのコメントに対して、事業主やスタッフが返信しているかも大事でしょう。返信している内容も、理不尽なコメントであっても一方的に謝罪しているところもあれば、当院のように、悪意ある理解不能のコメントに対しては、毅然として対応しているところもあると思います
あと、もう1つ、結構、私自身が医療機関で診察を受ける場合に、重視していることがあります。
ここから記載することは、私感ですので、もちろん、無視していただいても結構です
それは、その医療機関のドクターが、国公立大学出身か、私立大学出身かということです。
先日、ブログに投稿した内容で、医学部受験時の話もしましたね。
私立の医学部は、共通テストが不要のところがあり、また、二次試験も、教科数が少ないこともあります。要するに、国公立よりも、比較的容易に、医学部に入学できるのです。親が医師で、子供にも医師になって欲しい場合、国公立ではなく、私立に入れるのは、学力的な面で国公立よりも合格できやすく、また、国公立の約10倍の費用がかかる入学金・学費や寄付金も、親が捻出できるからですねぇ。
昭和の時代は、寄付金と袖の下があれば、誰でも入学できていたようです。また、医師国家試験の合格率について、昭和の時代、国公立と私立の差が明確でした。
ただし、今は、私立であっても、入学するのに偏差値が高くなっていて、そう簡単には、医学部には合格できませんし、医師国家試験の合格率もそれほど差はありません。まぁ、これにはカラクリがあって、私立は入学後、落第生が結構多いようです。医師国家試験の合格率が低いと大学も放置しておけないのでしょうね。すなわち、合格率を上げるには、優秀ではない生徒は、すぐに落第させるようです。
他のチェックポイントは、HP等の経歴欄の大学名でしょう。大学名を記載していない場合、また、卒業大学ではなく、卒後、入局した大学を書いていたり、私立医学部出身なのに、国公立の大学院に行っている場合があります。政治家もそういう方いますよね。肩書を重視する世界では、ネームバリューが必須なんでしょう。
長くなりましたが、私自身が医療機関で診察を受ける際は、国公立の先生に診てもらいます。偏見かもしれませんが、私の医師としての経験からも、患者として受診する時の経験からも、そうしています。
あと、国公立出身の中でも、いろいろありまして、ここからは、ウンチクですけれども、参考までに・・・。
東大出身の先生は、頭の回転は異常な程早く、知的で、スマートな印象。
京大出身の先生は、東大と似ていて、さらに、関西圏だけあって、東大よりも、親身になってくれる印象。
阪大出身の先生は、妙にプライドが強く、ふんぞり返って上から物を言う先生が多い印象。ただし、地頭は良いので、治療は適格。
地方国公立出身の先生は、真面目な印象。コツコツ努力を積み重ねて、患者受けは良く、温かい印象。
※私立の先生は、いろんな意味で、軽い感じです。よく言えば、フランクかな?悪く言えば、話も治療も適当な感じ・・・。
これって、私の分析ですが、東大・京大に合格する先生は、私立中高出身が多く、育ちが良いため、気持ちも能力も余裕がある感じですね。阪大出身の先生は、東大・京大には届かなかったので、劣等感がある人が多いのかもしれません。地方の国公立出身の先生は、私のように、公立高校出身だったり浪人生活を経て合格した人が比較的多く、地道に頑張ってきて、苦労も知っている先生が多い気がします。地方の国公立出身の先生は、要するに、患者の思いをくみ取ってくれるドクターが多いと思います。
今回も、いろいろ記載しましたが、結局のところ、感じ方は、人それぞれです。ラーメンと同じで、友達が「ここのラーメン、むっちゃ美味しい!」と言っても、「そうかなぁ・・・」と感じるのと似ています。
私の意見は、参考程度にしてくださいね
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