愛知県一宮市の設計事務所、
菅野企画設計 本社 の 福田 です^^
先週、毎年恒例の研修旅行が催行され、福岡・佐賀へ行ってきました。
菅野企画設計の研修旅行は、‟日本建築を巡る旅”……ですが、今回は、少々異色な「吉野ヶ里遺跡」が旅程に組み込まれました。
吉野ヶ里遺跡とは?
紀元前5世紀から紀元3世紀までの約700年間続いた、弥生時代。
吉野ヶ里遺跡は、その弥生時代の前期・中期・後期全ての時期の遺構・遺物が発見された貴重な遺跡です。
現在、遺跡は、集落が最盛期を迎えたと思われる「弥生時代後期後半(紀元3世紀頃)」が吉野ケ里歴史公園として復元整備されています。
竪穴住居
復元された竪穴住居内部を見て、所長の菅野が疑いの眼差しで一言。
「高床式建物を作る技術があるのに、窓も作らず、湿気が溜まる地べたで暮らすなんてっ!当時は、実は、窓もあったんじゃないか??」
そもそも、「竪穴住居」とは??
竪穴住居は、氷河時代に始まった住まいの形式で、弥生時代に入ってからも、その形式が受け継がれたそうです。
その作りは、いたってシンプル。
地面を掘り下げて、上部に屋根・壁兼用の木組みを作ります。
『建築の絵本 日本人のすまい 住居と生活の歴史』より
参考書によれば、わざわざ地面を掘り下げるのは、地熱を利用して、一定の温度と湿度を得るためだったとか(なんでそんなことがわかるんだろう…)。
自然の気象条件をクリアできたら、あと必要なのは、動物の危害をいかに防ぐか、でしょうか。むやみに窓を作って、動物に侵入されては、大変です。
開口部は出入口のみにして、危険要素を最小限に抑えた、…のかもしれません(^^;)
ちなみに、フクダは、人生初の九州上陸でした!
まだ見ぬ九州の日本建築がまだまだたくさんあります。またいつぞや訪れなくてはっ!と心ひそかに思いました。
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