菅野企画設計 関東事務所のウエマツです(*'▽')

 

弊社に設計をご依頼いただく、ほとんどのお客様が「畳の部屋」をご希望されます。

客間だったり、リビングの一角に作る畳コーナーだったり。

 

畳の部屋がない家が増えているようですが、

畳は日本の文化!是非とも家づくりに取り入れて頂きたいです。

 

 

畳は、畳表・畳床・畳縁で構成されています。

畳表といったら、昔は“い草”一択でしたが、今では和紙表という選択肢もあります。

 

弊社では、寺院設計も手掛けていますが…

和紙表を使われるお寺も増えてきました。

 

では、どちらを選ぶべきなのか?

 

簡単に言うと、「香りを取り変色を受け入れる」か、「畳表の変色を避け香りを諦めるか」…です!

 

 

​い草 

 

い草といえば、その香り。

い草の香りには、人をリラックスさせる効果があると言われています。

そして、和紙表と比べると柔らかい仕上がりになります。

 

スポンジ状の構造をしているため、音を吸収してくれたり、消臭、調湿効果もあります。

 

デメリットは、日に焼けることと劣化です。

日が当たると変色し、さらに表面が乾燥することでささくれ立ってきます。

綺麗な畳を保つためには、定期的な表替えが必要になります。

また、和紙に比べるとダニが発生しやすくなります。

 

 

ちなみに、い草と一言で言っても、その品質はピンキリ。

現在国内シェアの約8割が中国産い草と言われていますが、

弊社では中国産は使用せず、熊本県産の上級以上を使用するように指定しています。

そのわけは・・・話がそれるのでまた後日・・・!(;'∀')

 

 

和紙(国産) 

 

和紙表の最大のメリットは、変色しにくいこと、傷に強いことです。

色が変わりにくく、い草のようにささくれ立つ・・ということもないため、表替えの頻度が減ります。

 

又、い草と比べるとダニが発生しにくく、

床暖房にすることもできます。

樹脂コーティングされているため、水分や汚れが付きにくくもなっています。

 

色、デザインも豊富なので、和室だけでなく洋風デザイン、モダンデザインともマッチします。

(寝室にベージュ色の和紙表)

 

いいことずくめ?かと思いますが、それでもい草を選ばれる方は多いです。

それはやはり、和紙表は香らないから・・・!

「畳感」をあまり感じないのかもしれません。

 

い草と比べて表面が硬いのも、畳の使い方からすればデメリットかもしれません。

畳の硬さは、畳床によるところが大きいですが・・・

歩いた時、寝転んだ時に感じる表面の感触が硬く感じます。

 

又、い草と比べると少しコストもかかります。

 

-----------------------------------------------

 

それぞれ一長一短。

ご家族の使い方や、こだわり次第なので、

客間には香りのする“い草”、畳コーナーは子供たちが遊ぶから汚れや傷に強い“和紙”を・・・

という選択をすることもできます。

 

ぜひ、

畳のある家づくり、ご一考ください(*´▽`*)!

 

 

∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥


【菅野企画設計】は、和風住宅・古民家再生(リノベーション)・寺院建築を得意とする設計事務所です。

≫≫ ​和風住宅 HP
≫≫ ​​古民家再生 HP
≫≫ ​​寺院​ HP
≫≫ ​​Instagram
≫≫ ​​Pinterest​

◆本社◆
 愛知県一宮市木曽川町黒田往還南60-3
 TEL 0586-84-2003
◇関東事務所◇
 横浜市中区太田町6-79アブソルート横濱馬車道ビル4階
 TEL 045-264-9160

 

∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥