木造2階建て住宅の見積書が建設会社より提出され、内容精査中の福田です(;´Д`)
複数社の見積書の精査は一筋縄ではいきません。A社は「木工事」に入れている項目が、B社は「内装工事」に入っている、というのはよくある話。
各工事項目の数字だけでは正しい比較ができないので、ご注意ください!
このように、同じ建物でも各社の見積り方法はさまざま。なかでも注目すべきポイントの一つが「床面積」です。
「床面積」の影響力は広範囲!
見積書には、「床面積」の合計を元に算出する項目がいくつもあります。
・「廃材処理費」
・「仮設消耗費」
・「清掃費」
・「水盛り・遣り方」
・「大工手間」
などなど(これらはほんの一例です)。
多くは目に見えない工事費で、基準とする面積によって金額が変わります。
そして複雑なことに、この「床面積」、算出方法がひとつではないのです。
「床面積」の算出方法はひとつではない!
「同じ建物なら、床面積の数字は、ただひとつ!」
…と思ったら、大間違い。
実は、床面積の算出方法はいくつかあります。
延べ面積
建物の各階の「床面積」を合計したもの。
原則、屋外の玄関ポーチやベランダ、床のない吹き抜け部分は含まれません。
容積率算定用の延べ面積
「延べ面積」から「緩和部分の面積」を除いたもの。
「緩和部分」とは、例えば、
・自動車車庫
・駐輪場
・エレベーター
・宅配ボックス
などが該当します。その他にも、建築基準法で細かく決められており、これらは「容積率算定用の延べ面積」から除外することができます。
施工床面積
「延べ面積」に、ベランダや吹抜けなど、床ではない部分も含めた面積。
「床面積」や「延べ面積」は建築基準法で定義されている用語ですが、「施工床面積」は法的用語ではありません。特に決まった基準がないため、ハウスメーカーや建設会社により算出方法が異なります。
ベランダや吹き抜け、玄関ポーチなど、実際に施工する面積を元に算出されることが一般的です。「延べ面積」に含めない部分を算入することが多いため、「施工床面積」は「延べ面積」よりも大きくなります。
「床面積」は、「坪単価」を計算するうえでも重要な数字です。
▷「家づくりをはじめる前に知っておきたい!『坪単価』とは?」
見積書を比較する際は、ぜひ参考にしてみてください。
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