愛知県一宮市の設計事務所、菅野企画設計の前嶋です。
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愛知県岡崎市の真宗高田派 満性寺の「太子堂耐震改修工事」が竣工して1年が経過したため、点検に伺いました。
慶安元年(1648年)建立の方形屋根(ほうぎょうやね)のお堂です。
柱の建て起し、耐震壁の設置と「土葺き瓦」から土を使わない「乾式瓦」に葺き替え、屋根の軽量化も行いました。
瓦は一般的なものよりも、重ね代を大きくとる両2寸というものが使用されていました。
昔は地震よりも台風対策を重視して、屋根を重くする考えが一般的で、その名残と言えます。
また、重ね代を大きくとることで、瓦が密になり、重厚感が増します。
耐震性能を重視して、より屋根を軽くできる一般的な葺き方に変えようかと悩みましたが・・
やはりこの重厚感は後世に引き継ぎべきだと考え、両2寸による葺き替えとしました。
ちなみに、瓦を撤去した際はこのような感じでした↓
久しぶりにお会いした住職も
「気に入っていた屋根の雰囲気を残すことができて、大変良かったと思っております」
来年は「聖徳太子千四百年遠忌法要」が挙行される予定です。
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