愛知県一宮市の設計事務所、
菅野企画設計の 伊藤(知) です。
広瀬こども園(静岡県磐田市)が完成して、早くも1年が経ちました。
日本の木をふんだんに使った木造の園舎です!
↑遊び心あふれる遊戯室。 木製トラスが、クジラのお腹の中を連想させます。
↑随所に、木材を使用しました。
園児はもちろん、父兄の皆様にも好評をいただいております!
正門の脇に設置した、園銘看板には
枝付丸太をスライスした一枚板を使用しました!
しかし、、、
木製看板の表面は、外部仕様の塗装剤で表面処理をおこなったのですが。
直接風雨にさらされ、
キレイに仕上げた分、劣化がより目立ってきてしまいました。
園長先生に補修をお願いされたものの、何年か経つとまた同じ結果になってしまうし。。。
そこで、こんな提案をしてみました!!
「ガラス塗料を使ってみませんか?」
「ガラス塗料」といえば、車のコーティングを思い浮かべますが、木部専用の塗料も販売されています。
従来、ガラスによる被膜をつくるためには、高温にする必要がありました。
しかし、特殊な溶剤が開発されて、常温でケイ素成分を固化させることが出来るようになったのです。
木の表層に塗布するだけで、木繊維に浸透したケイ素成分が固化していき、、、
木材の組織・質感を残しながら、表面に高強度な被膜層が形成されるという訳です。
園長先生の許可をいただき、早速、看板職人さんに補修を依頼しました!
表面の再処理、掘込み文字の修繕をした上で「ガラス塗料」を塗布!
↑新品同様、キレイな園銘看板がよみがえりました!!
でも、実証はこれから。
園長先生も「ガラス塗料」の実力に興味津々です。
看板職人さんまで「実は、ガラス塗料を使ってみたかったんですよ」と、ワクワクしている様子。
これから、経過観察を続けていきます!