菅野企画設計 横浜事務所の川島です。

 

茨城県日立市 真宗高田派 覚念寺で客殿新築工事が進行中です。

 

競争見積もりの結果、地元の日立土木株式会社が施工を担当しています。

 

現場では、基礎のコンクリートの打設が終わりました。

 

次の建て方工事を前に、副住職立会いのもと、木材検査を行いました。

 

木材検査では、

・等級 ・含水率 ・通直性など、品質の確認、

 

化粧材については、

・節の位置 ・杢目を確認しながら、一本一本使用する場所を検討します。

 

材木は、奈良県に本社を置く、佐藤木材㈱茨城支店が揃えてくれました。寺院建築の納材では定評のある会社です。

 

今回も良質の材木ばかりで、満足のいく検査になりました。

 

 

「壁の中に隠れる間柱に、桧の自然乾燥材を用意しました。

 

一般的に使われる機械乾燥材に比べて、格段に長持ちしますが・・表面に割れが入ります。よろしいですか」と支店長。

 

 

△製材した角材を背割れを入れないで自然乾燥。充分乾燥したら、もう一度指定の寸法に製材します。

 

「機械乾燥した木材は、表面に割れがなくても、芯の近くに割れが入っていることがあります。木材は自然乾燥に越したことはありません」と菅野。

 

自然乾燥材は、乾燥させる時間と場所が必要なので、機械乾燥材より高価になります。

 

しかし、「割れがある」とクレームになる場合もあるそうです。

 

 「丈夫で長持ちなら、結構です」と副住職。

 

「もし『割れている材料が使われている!』と言われたら、良い木材の証拠ですと説明してあげて下さい(笑)」

 

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