愛知県一宮市の設計事務所、菅野企画設計 東松です。

 

 

ただいま、茨城県の真宗寺院の本堂を設計中です。


屋根の形を検討するため、所長の菅野、川島と3人で

 

奈良の長弓寺、滋賀県湖南の善水寺、湖東の金剛輪寺の本堂を見学しました。

 

 

設計中の本堂の屋根は入母屋造りで銅板の一文字葺きです。

 

ただ、一口に「銅板一文字葺きの入母屋造り」といっても、いろいろな形があります。

 

今回は、銅板一文字葺きの原型である檜皮葺き屋根を参考に、設計することにしました。

 

 

どの本堂も国宝に指定されていて、それぞれの特徴があります。

 

中でも、奈良の長弓寺本堂は軒先がシャープで軒反りも美しく、私の好みに一番合っていました。

 

           【 長弓寺 本堂 側面写真  】

 

屋根の引渡し勾配、軒付の厚さ、軒反り、化粧垂木の勾配、棟の鬼瓦の配置と箕の甲の曲線・・・。

 

見た目だけでなく、下地・小屋組をどのようにしたら思い通りの屋根が出来るのか?

 

持参した実測図と見比べながら検証しました。

 

           【 長弓寺 本堂 側面図  】

 

側面写真を見ると、側面図とは違がった見え方をすることがよくわかりますよね。

 

だから、実際にはどのような見え方をするのか?それをきちんと検証しながら設計に取り組む必要があります。

 

 

これから基本方針を決め、より美しい屋根を設計していきます。

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愛知県一宮市の設計事務所です。

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