愛知県一宮市の設計事務所 菅野企画設計 東松 です。

 

 

2月の終わりに京都まで出かけ、冬の特別公開のお寺巡りをしてきました。

 

できることなら、京都はゆっくりと巡りたいものですが、今回は日帰りです。

 

妻と二人、車で片道2時間ほど、高速道路が繋がって便利になりましたね。

 

 

始めに大徳寺の法堂、方丈と山門の特別公開。

 

 

先ずは法堂で、狩野探幽の力作といわれる鳴き龍と対面。

 

ポスターと比べると少し色あせていますが、天井を見上げて手を叩くと、龍の鳴きがはっきりと聞こえてきます。

 

他に人がいなかったので、何度も手を叩いてみました。

 

国宝の唐門は、間近で見ると彩色が鮮やかで、彫刻も素晴らしい。

 

日光東照宮を彷彿とさせる日暮し門、本当に見ていて飽きません。

 

 

次は東寺へ。

 

 

今まで見たことがなかった、五重塔の初層が特別公開されていました。

 

唐戸が開け放たれ、

心柱を中心にして、四方に如来像が鎮座し、壁面には曼陀羅の彩色。その様子を

つぶさに見る事が出来ました。

 

元禄時代に1尺5寸切下げたという、その部分も見ることが出来ました。

 

大きな礎石の上に立つ太い心柱を、今のような便利な機械も道具もない時代に、どうやって

 

いにしえの職人の技の凄さには感心します。

 

 

最後に、高台寺の霊屋へ。

 

以前も訪れたお寺ですが、修復で鮮やかな彩色が蘇った様子を先日「ブラタモリ」で見て、もう一度見たくなりました。

 

外観も綺麗に修復され、鮮やかな色に塗り直されていました。

 

修復工事が終わって、まだ4日しか経っていないそうです。

 

ただ、秀吉公とねね様の木像や内部の装飾を間近で見る事が出来るのはよいのですが、

 

そのために、建物内に見学用通路を設けるのは如何なものか?

 

文化財の保存と公開のあり方を考えさせられました。

 

文化財はどれも、先人たちが延々と手を加え、修繕をしながら残してくれた貴重なものなので、後世に残していきたいものです。

 

今回はコロナウイルスの影響で、観光客が少なくゆったり散策できました。

 

しかし、オーバーツーリズムは困りますが、早く収束して賑わいが戻ると良いですね。

 

 

 

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