愛知県一宮市の設計事務所、菅野企画設計の伊藤です。

 

白虎隊の墓で有名な飯盛山。

その中腹に、「会津さざえ堂」という木造のお堂があります。

ご存知ですか?

 

日本の木造建築史上、もっとも前衛的といわれる建物のひとつ。

正式名称、「旧正宗寺円通三匝堂」

 

高さ16.4m、六角三層のお堂で

国の重要文化財に指定されています。

 

 

最近、「ブラタモリ」でも取り上げられたそうです。

レオナルド・ダビンチでも実現できなかった

2重螺旋スロープをもつ構造物として有名です。

 

ずっと見たいと思っていた建物ですが、、、

愛知からは、車で往復1200km!

非常に遠いのです。。。

 

しかしです、ガンバって見学に行って参りました!

 

かっこいいです。。。

向拝の唐破風が、絶妙のバランス!

外観も、非常に考えられてます!

 

大変マニアックな見方ですが。。

このカタチで、設計上の納まりに

破綻がない点だけでも、感心です!!

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建立は、寛政8年(1796年)。

建築のデザインは、パタン化した木割術によるデザインと、彫刻アレンジで

自動的に決まる。と考えられ、停滞ムードが漂っていたそうです。

 

そんな中、住職があるアイデアを思い着いてしまいます。

 

  「庶民が、もっと楽しめるお堂が必要だ!!」

  「33体の観音像を安置して、右回りでひと筆書きのように

   廻れたら楽しいのでは!?」

  「西国33観音巡礼が、ここで出来てしまったらイイよね!?」

 

   ※「三匝堂」の「三匝」とは、仏に対し右廻りに3回まわる作法のこと。

 

 

なるほど、同じ場所を通らずに右回りに何回も

廻り続けられる → DNAのような2重らせん構造か。。。と納得。

 

こんな奇天烈な建物は、

住職の強い「熱意」と「欲望」、大工・技術者の「執念」

が無ければ実現できなかったと言われています。

 

「会津さざえ堂」に来てみて、

日本が誇る「木造建築の底力」を、

身をもって体験することができました!!!

 

 

 





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