佐藤ママの真髄は、子どもが楽しく勉強し、学校生活を楽しめるよう親が自分の頭で考え工夫し全力でサポートすることです。軸は「子どもを嫌がらせない」「楽しくやらせる」です。そのためには子どもから見た親が子育てを楽しそうにやる。ここがポイントです。子どもの目に子育てが苦行に映ってはいけないのです。子どもが喜んだり笑顔になるようにするには親が喜び笑顔で生きる。非常にシンプルな理屈です。
ダメなのは親の過剰な欲と期待です。「◯◯中学じゃなければ絶対ダメ」とか「絶対医学部に行け」とか。受験する学校については、受験直前の学力で通りそうなところに行けばいいと、今回の動画で佐藤ママははっきり言っています。私はこの考えに自分の受験を通じ、たどり着きました。学校は行けるところに行けばいいんですよ。それで人生の全てが決まるわけじゃないんですから。親の過剰な欲や期待を通そうとした時、教育虐待が始まるわけです。気をつけてください。「桜蔭に行かせたい」「東大に行かせたい」はやめましょう。そういう面倒くさいことを言ったりやったりして苦しむのは親自身です。子どもが自ら行きたいと言うのなら「自分が行きたいと思ってるんだから自分で頑張ってね、できることはサポートするからね」と言えばいいだけです。「ああしろこうしろ」とやかましく言う必要はありません。
やっぱりね、考えすぎるくらい、私もね、先へ先へと考えてました。でも先取りの勉強をさせるっていうんじゃなくて、来年はこんなことあるな、再来年はこんなことあるな、3年後には受験が来るな、じゃあ今何をやらなくちゃいけないのかなって。常にゴールを見据えてバックして(逆算して)今何やらなくちゃいけないのはっていうのはね、常に考えていたんですよ
いかがでしょうか。「考えすぎるのは正しい」をはき違えないでくださいね。佐藤ママの言っている「考えすぎる」を誤解しないように。「考えすぎる」は情報に翻弄され不安を膨らませることではありません。ゴールから逆算し、今何をやらなくちゃならないかを具体的に決めることです。頭の中であれこれ考えあぐね悩みヒステリックになることではありません。
親の価値観の一番まずいのは、とにかく学校の名前をね、子どもにずっと言いながら、ここに行くんだよとか、そう言うことは言わない。私なんか固有名詞は一切言わなかったですから。だから基本的には行けるところに行けたらいいなっていう感じで、私はそういうスタンスでいました。分不相応な夢を抱いたって不幸になるだけですから、私はもう行けるところに行くようにっていう、、、職業も、なりたい職業じゃなくてなれる職業に就きなさいねって言ってたんです。