夏期講習中は普段に増して宿題やテスト直しなどやるべきことがたくさんあり、本人はパンク寸前です。どのように対応したらよいか悩んでいます。
これに対し、佐藤ママの回答はいつもと同じ。徹底しています。
やり方がまずいんじゃないですか?
佐藤ママはもはや反射的にそう考える回路ができている。うまくいかない時は、悩むのでなく、すかさず「やり方がまずいに違いない」と考える回路です。親は夏休みにこれを会得しましょう。そして、佐藤ママは次のように即答します。
全部やろうとしちゃだめですよ
例えばテストのやり直しでも、全部完璧にやろうなんて、むしろ絶対しちゃいけないと私は思います。何故なら、佐藤ママの言うとおり
子どもって、どうせ忘れるから
どうせ忘れるのに、完璧にやろうとするなんて、それはいかにも「やり方がまずい」ですよ。なので、10個間違えたとしたら、私なら1個か2個、「これはやり直しておかないと」的なものを選び出し、それだけをやらせます。そもそも全部は無理だし、どうせ忘れるし、どうせ忘れるなら、できるだけ脳に印象付けるために1個か2個に絞った方が効果的という理屈です。佐藤ママは間違えた問題を、子どもがやり直ししやすいように(上手に回すために)、別にノートに手書きで書き写して問題集を作ることを推奨しています。親も手を使いなさいということですね。ココ夏休みに親が会得しましょう。
上手く回すっていうのもコツなので、そこら辺をお母さんが回しやすいような小道具を作るというか、ノートを作るとか、そこは大事じゃないですかね。
と親の工夫を促しています。
今回の動画のポイントは、子どもというのはすぐ忘れるということを大前提に、親が工夫して勉強方法勉強計画を考えましょうということです。親が「自分の頭で考える」。中学受験の成否は親が「自分の頭で考える」ができるか否かにかかっていると言っても過言ではありません。
基礎知識として知っておいて欲しいのは、勉強なんてものは最初から完璧にやろうとすると逆に効率が悪いってことです。親は内心「どうせ忘れるだろうな、また間違うだろうな」と思いながら笑顔で見てやればいい。完璧を求めて追い詰めるのでなく、寛容に構える。親のこの寛容さが将来子どもの学力をぐんと伸ばすことになります。追い詰めても良いことは何もありません。どうせ忘れちゃうんだよねー仕方ないよねーという感じで対応する方が、どう考えても、子どもは伸びるでしょうね。
もうひとつ、佐藤ママが動画の中で大事なことをチラッと言っています。どこかというと、
みんな頑張っているけど別に、みんなの頑張りなんかどうでもいいんでね。
もう大好き!
他人の子どもと比較しないという姿勢ですね。本当に徹底しています。比較どころか考慮もするなってことです。とにかく目の前の子どもをよく観察し、話を聞き、子どもが目の前のことをしっかりやればそれでいいという姿勢、この揺るぎない姿勢を子どもの夏期講習中、親は会得すべきだと思います。