精神の具合の悪い人にはいくつかの共通点がありますが、今日紹介したいのが感謝の気持ちです。感謝の気持ちというのは成長成熟するものです。大人になってから急に身につくものではありません。したがって子どもが幼少の頃から育てていく必要があります。感謝の気持ちを著しく欠いている人は他力本願となり依頼心が強く他人に要求ばかりするようになります。そして相手が自分の要求に応えないと途端に機嫌を損ね怒りを炸裂させる。これでは社会生活はできません。「怒りが止められない」と訴え精神科に訪れる人の怒りのほとんどが「自分の思い通りにならないことへの怒り」です。そういうものに効く薬はありません。このような理由で、
大人になっても感謝の気持ちが成熟していないというのは非常にまずい。当然、子どもとの関係も悪くなる。そういう親に育てられた子どもは思春期をすぎ大人になると酷く攻撃的になります。特に親に対し攻撃的になるのです。


感謝の気持ちの成熟は親の躾や教育にかかっています。親が感謝するライフスタイルであれば子どもは自ずと感謝するライフスタイルを受け継ぎます。感謝するライフスタイルを育むのにオススメなのが掃除です。身の回りや家の中の掃除に留まらず、家の周りや住んでいる町、世話になっているビーチや川辺などを当たり前のように掃除するライフスタイルです。こういうことを幼少から「当たり前」として行っている子どもは感謝の気持ちが健全に育ちます。なので毎朝5分でいい、家の周りのゴミ拾いを子どもと一緒にやってはいかがでしょう。その経験はきっと将来子どもの財産になるでしょう。