昨日の佐藤ママの動画の後半部分です。相談者の相談は小学4年の子どもが自由時間がないことを嘆いており、どうしたら良いですか、どのような声がけをしたら良いですか、という内容です。一言で言えば、中学受験準備期における自由時間の考え方の話です。

だからなるべく勉強時間を早く(短く)量は減らすわけにいかないので、なるべく早くガッとできるようにノートを工夫してね、ノートだけ見たら問題ができるように、ノートとテキスト、ノートとテキストって見ると、目が疲れるので、テキストを全部コピーして問題をノートに貼ってあげて、ノートだけをさっとやると結構宿題ってあっという間にできるんですよ。思った以上にあれ負担です。

先日取り上げた浜学園の松本学園長の動画でも同じことを述べていますが、受験勉強は同じことをやらすにも<いかに勉強時間を短く済ませるか>が勝負です。イタズラに長くやらせるのではなく、とにかく短く済ませる。それは何故かというと子どもを疲労させないためです。当たり前ですよね。だから佐藤ママは工夫の限りを尽くしたのです。思い出して欲しいのは、佐藤ママは最初の頃、お子さんたちに、とにかく勉強に心理的負担をかけないよう工夫を凝らしました。「勉強するのが嫌」という気持ちにさせないよう、そして「勉強って楽しい!」という気持ちにさせるよう、考えうる限りの工夫を凝らした、それが小学4年生になる頃には確実に実を結んでいた、この流れです。このことからどのような普遍的な解が得られるかというと、

子どもを中学受験に挑ませようとするなら、我が子が小4までに「勉強が嫌」でなく「勉強って楽しいよね」という境地に達するよう、親が工夫の限りを尽くす

ということです。そのためには、最初が極めて大事、公文を始める頃、3−4歳の話です。佐藤ママのエピソードにもありましたよね。長男を公文に行かせ始めた頃、佐藤ママがいかに細心の注意と配慮をしたかという話。子どもをただ塾に行かせ、ただ問題をやらせ、という乱暴な真似をしなかった。勉強にほんの僅かでも心理的抵抗を感じさせないように細心の注意を払った、ここがキモです。

それを親がひとつ手をかけると、1時間半かかるのが1時間でできるから30分ゆっくり遊べるよね、そんな感じでね、結局私色々と子どもたちのサポートしましたけど、なるべく勉強時間を長くさせようじゃなくて短くさせようというふうにしたのが、私の工夫なんですよね

これに尽きますね。この感覚は大学入試ではもっと大事です。それはておき、動画の中で佐藤ママが

声がけなんかでは、、、

といった部分があります。うっかりすると聞き逃してしまいそうですが、ここ注意です。多くの親が「声がけ声がけ」と言っていますが、子育てや受験にまつわる様々な問題には、声がけでどうにかなるものとどうにもならないものがあり、この件は声がけなんかではどうにもならないということです。そこを見極めねばなりません。1回2回の声がけでどうにかなる問題ではなく「親のあくなき工夫」しか、この問題を打破する方法はない。何か良い声がけをすれば子どもがパパパーっと宿題をやるようになる、そんな虫のいい話はないということです。ここを理解しましょう。