にしむら先生の動画です。実はこの本、私はまだ読んでいません。が、冒頭でにしむら先生は絶賛していました。我が子を中学受験に挑ませようとする親が読むのはこの本1冊でいい、と言い切っています。そして相変わらずにしむら先生の解説はわかりやすい。短い動画ですが全体像が把握できました。よろしいですか。昨日の佐藤ママの動画の記事にも書きましたが、受験において「全体像を把握する」のは重要です。当然本を読む時でも同じです。私は、まずはざーっとよんで全体を把握し、その後、自分の興味のあるところを読み、その後再度、全体をざーっと読むというのは1クールにしています。受験勉強もそんな感じでした。これは私のスタイルです。決して最初から1つ1つ虱潰しのようにやっていたわけではありません。この方法を実践するために絶対必要なのが「定期試験をちゃんとやる」です。くどいようですが、まずは全体像を把握する、ここから始めましょう。細かいひとつひとつのノウハウに振り回されてはいけません。

著者のぎん太さんの母親は「勉強は子どもが幸せになるためにするもの、それで辛い思いをするのは本末転倒」と述べています。佐藤ママと全く同じです。まずはこの意識を心から持たねば話になりません。でないと細かいノウハウだけをまとまりなく仕入れて子どもに押し付け、結局上手くいかない成果が上がらないという事態になります。子育てや教育には「まとまり」が必要です。「まとまり」を持たせるのは親の強い思いです。佐藤ママがファイルやノートを作ったりしたのは、誰かから得たノウハウではありません。自分の子どもが楽しく勉強できるようにという強い思いがベースにあったから、色々試行錯誤できたのです。ここを間違えないでください。細かいノウハウだけを「とって付ける」みたいに実践しても効果はほとんどありません。

一箇所だけ取り上げます。ぎん太さんの母親は「新聞は給食と同じ」と述べています。これがどういうことかピンとこないようでは困ります。でないと「子ども新聞を与えるだけ」になってしまうからです。子どもに新聞を読ませる意味や目的を親がちゃんとわかっていなければ、ただ新聞を与えるだけになってしまい、それでは効果は期待できません。佐藤ママも新聞の効能は何度も言ってましたね。子育てや受験に必要な情報のほとんどは新聞から得たと言っていたことを覚えていますか?「そういう情報」を得て、早速、そのような意識で、新聞を読む習慣をつけた人はいますか?こういうことを自分でやらずに子どもに「新聞を読みなさい」と100回言っても、まあ無駄ですね。
<新聞は子どもが世の中のことを知るための必須アイテム>とぎん太さんの母親は述べているそうです。「世の中のことを知る」がポイントです。世の親の中に、子どもに「世の中のことを知ってほしい」という強い思いを持っている人がどのくらいいるでしょうか。そういう思いがない状態で、子どもに「新聞を読みなさい」と言っても無駄、この論理をお伝えするために今回の記事を書きました。本の紹介ではありません。

与えるだけではダメで、与えた上で我が子が取り組むための工夫を2.3盛り込んで試行錯誤していく必要がある

とにしむら先生は述べていますが、その試行錯誤ができないという親がとても多い。その理由が佐藤ママやぎん太ママのような、教育や子育てについての強い思いを欠いているからなのです。