春から年中になる4歳の子の母です。地域柄中学受験はせず高校受験予定です。その場合、幼児期、小学、中学ではどのような戦略で勉強を進めるのが良いか、佐藤ママの考えをお聞きしたいです。今のところ上の子は市販の公文ワークと子どもチャレンジをしていて平仮名、数字は読み書きができているのと、英語は少し話せるかな?というレベルです。小学校に入るまでできる範囲で家庭で先取り予定ですが、入学後、どんな風に学力をつけさせていくのが最善か決めかねています。例えばコツコツと高校レベルまで中2位までで先取りをするのか、中受はしないけれど小4くらいから中学受験塾に通い、特殊算などで頭を鍛える方が良いのか、、、

今回の動画も大事です。何が大事か、すぐにお分かりになりましたか?動画の冒頭で佐藤ママはこう述べています。

先のこと考えすぎかな。それぞれ子供を見ながらしないといけないんで、

これに尽きます。先のことばかり考え、不安に翻弄され、目の前の子どもの状況を見ていない、なーんてことになったら本末転倒ってことです。もうね、そう先のことを考えなくていいんですよ、と思いつつ動画を見ていて、私大変なことに気づきました。受験がらみの件で、世の親がどうしてこう先のことばかり考えて不安になるのかの理由です。それは、中学受験から大学受験までの全体像を分かってないからです。経験しても分かってない人もいれば、経験してないから分からないという人もいる。一方佐藤ママは熟知している。4回もやっていますからね、しかも超ハイレベルで。この差は非常に大きい。なので、今回の佐藤ママのアドバイスを1回の視聴で理解できる人は少ないはずです。佐藤ママのアドバイスは全体が見えている人でないと理解→実践は難しいということです。

受験領域で結果を出そうとする際、全体像が掴めているか否かは非常に大事です。前回の動画でも書きましたが、佐藤ママはそこらへんのことがわかっているので、子どもたちを上手にエスコートできた。手の抜きどころも分かっているし、要所もわかってる。おかげで子どもたちは無駄なことに時間やエネルギーを浪費せず、大きな落とし穴に落ちることもなく済んだのです。この差は大きいですよ。想像できますか?子どもにとって中学受験も大学受験も初体験です。この時親が「全体の流れはこうだから、この時はこうして、こういうことに気をつけて」みたいな指導をすれば子どもは非常に助かります。細かいことはどうだっていいんですよ、大事なのは全体像や全体の流れです。子どもにA地点からB地点への行き方を教えるのに似ています。最初からAからBまでの道筋を詳細に教える必要なんかないんですよ。そんなのすぐに忘れちゃいます。そうではなくて「途中に急流の川があるからそこだけ注意してね、きっとびしょ濡れになるから着替えは持って行きなさい」みたいな感じです。それを子どもに失敗させないようにと「最短ルート探し」にばかり躍起になり、(出発してもいないのに)「玄関を出たら20メートルまっすぐ歩いて、セブイレの角を右に曲がって、、、」などと教えようとするから子どもも親も、全体が見えなくなっちゃうんですよ。そういう子は途中で不測の通行止めになっていたら終わりですよ。全体像を教わっている子は何食わぬ顔で別のルートを自分で探ります。

全体像や全体の流れがわかっていないことによる不利益は多くの人が考えているより甚大です。42.195キロのマラソンを考えればなんとなく分かろうものです。選手は必ずあらかじめ自分で現地ルートを確認します。ルート全体を自分で走り目で見て走る感じやペース配分などをイメージするためです。かつ、困難を感じるポイントは人によってまちまちなので、全体を見ながら「ここは気をつけよう」「ここからスパートをかけよう」と考えることができる。一方、全体を見ていない人は、全体が見えていないことによる「得体の知れなさ」で不安になるわけです。だから他人に「どこを気をつければいいですか?」と聞くしかない。しかし他人に聞いたところで、自分や、まして自分の子どもが気をつけねばならない点はわからない。こういう理屈です。