ひろゆき氏の動画です。近年、精神科は「人生悩み相談所」と化しており、今回の動画のような「深い友達がいません、どうしたらいいですか」的な悩みを持ち込む人がどんどん増えています。精神科医は基本、患者の社会的な件に具体的アドバイスをしません。なので、同様の悩みを精神科診察室で相談されたら「申し訳ありません、そのような相談にはお答えできません」と言います。が、ここでははっきり言いたい。そういう問題を悩む必要はありません、と。「自分には深い友達がいる」と考え気持ちが良くなるなら良いです。しかし深い友達がいないからと悩み不快な気持ちになる必要はないということです。

「深い関係」とか「本当の友達」とか、昭和の大人の刷り込みなんですよ。「深い」とか「本当の」を奇妙に美化する傾向。そういうものを持っていない人や理解できない人を「可哀想な人」として見下す奇怪な価値観です。古すぎる。というより嘘っぽい。だったら「深い関係」の「深い」ってどこからが深いんですか?「本当の友達」の「本当」って具体的にどういうことですか?答えてみなさいってことです。即答できる人なんていないですよ。その程度ってことです。

精神科医が言うのも何なんですが、精神の話って難しいんですよ。「他人の心が理解できない者は悪」というような極論すらまかり通る世界ですから。そもそも他人の心の中なんてわからないんですって。推し量ることは出来ても理解なんて烏滸がましい。しかし「他人の気持ちが理解できない者は悪」みたいな教育をするから、子どもはそういうことをいっそう強化して受け取るので、極論がさらに極論になり、自分の心の内をわかってもらえないのはわかろうとしない相手が悪いという論理を組み立ててしまう。全くもって不利益不経済です。自分で自分の首を絞めるのですから。