もし捨てるということがひとつの行為であるならば、この行為は精神が命令を下して起こることです。一度立ち止まって、自分が今置かれているモノの世界を観察してみてください。自分にとってこれらのモノはどのような意味を持っているのか、自分に問いかけてみてください。日常的に使っているモノ、机の上のガラクタの山、あまり意味のない細々とした買い物は、果たして吟味した選択を反映しているでしょうか。私たちは本当に好きなものを知らず、本当に必要なものも知らないのです。それゆえに説明し難いある種の「満足感」を得るために買い、そして買い続けるのです。既に持っているモノに対しても同じことが言えます。私たちに何があっているのか、不要なモノ、用済みのモノさえも、はっきりとはわからないのです。それゆえに捨てられないのです。それは自分というものを、本当の意味で知らないからなのです。反対に、例えば山登りに行くときは山登りに必要なモノしか持って行きませんね。目的地がわからない旅行よりも、ずっと荷物を減らせます。人生でも同じです。自分にとって可能な範囲内に留まりながら考えてみましょう。自分が描く夢はどんな内容でしょうか。自分らしいライフスタイル、自分が本当に必要としているものは何でしょう?そして現在そのように生きているでしょうか?