「実際の自分」に満足している人が愛されるのに、悩んでいる人にはそれがわからない。「実際の自分」に満足している人の周りには誠実な人が集まる。「実際の自分」に満足していない人の周りには山師のような人ばかり集まる。そうしてどんどん生きる道を間違えていく。自分の器に1日に入るものを入れる姿勢。この姿勢を持って生きれば心の整理はできてくる。失敗しか生きる知恵を与えてくれないのに、いつも悩んでいる人は、失敗しないで大きなことで成功しようとしている。欲張りだから最後は破滅する。悩んでいる人は自分に都合の良いところだけ取ろうとする。失敗と成功は不可分。幸せになるために大切なことは「今日も一日生きられて嬉しい」と思えること。そう書いた。つまりそう感じることができる人は、自分の現実を無視して、あれもこれもと欲しがっていない。今日1日健康で生きることは基本である。今日1日健康で生きられることよりも大切な仕事はない。今日1日健康で生きられることよりも大切な勉強はない。今日1日健康で生きられることよりも大切な、人との付き合いはない。燃え尽きる人は、体力が限界にきているのに体に鞭打って無理をして人に会う。しかも嫌いな人に。「自分はその人を嫌い」とも意識できないままに。今日1日健康で生きられることの上に会えた人が「自分が」会うことのできる人なのである。

いかがでしょうか。実際の自分に満足できない人はどんどん道を間違えていくという話です。満足できない人の中には「満足の感覚」すらわかっていない人が数多くいます。満足の基準すら他人任せにしている人たちです。他人任せにするから満足の感覚がわからなくなるのです。「1日何時間勉強すればいいですか?」と他人に聞いている人はその典型です。そういうことを言っている人の周りにはそういうことを言う人が集まり情報に翻弄され収拾がつかなくなります。結果、最も大事なことを忘れ自分自身だけでなく周りの人も不幸にしてしまうのです。今日1日健康で生きることは基本です。その基本さえわかっていれば「1日何時間勉強すればいいか?」などという問題の答えは自ずと決まってくるものなのです。